京都府、大阪などの私立高通学者への授業料補助拡充 「学ぶ選択を尊重」
京都府は14日、府内から滋賀、大阪、奈良の3府県の私立高に通う生徒を対象に授業料補助制度を拡充すると発表した。府文教課は「進路を決める上で、府県を越えて学ぶ選択を尊重したい」としている。同様の補助は、相互支援の仕組みがある兵庫県の高校に通う場合に限られていた。 【表でみる】大阪は公立校離れが進み、私立高の人気が高まっている 対象は10月1日現在、京都府内に居住し、滋賀、大阪、奈良の私立高(通信制除く)に在籍する生徒。支給中の国などの支援金のほかに、世帯年収が約910万円未満の生徒1人につき年額2万円を上乗する。一方、世帯年収590万円未満で滋賀の私立高に通う生徒は上乗せの対象外となる。 同課によると、今年5月時点で府内から越境通学している生徒は、滋賀408人、大阪772人、奈良660人。このうち6割程度の生徒が補助の対象となる見込み。 年内にも各学校が生徒に通知し、申請を取りまとめるという。