ようこそ大騒ぎのパーティへ!益山貴司の新作ミュージカル「キッチュ&ホラー・イン・モータース」開幕
ホラーミュージカル「キッチュ&ホラー・イン・モータース」が、昨日10月31日に東京・浅草九劇で開幕した。 【画像】ホラーミュージカル「キッチュ&ホラー・イン・モータース」より。(他13件) これは「ロッキー・ホラー・ショー」や「リトルショップ・オブ・ホラーズ」のような、“イカれて、イカしたホラーミュージカル”を日本でも作りたい、との思いで益山貴司が作・演出を手がける新作ミュージカル。主演を佐々木崇が務めるほか、村田寛奈、益山、小飯塚貴世江、柳内佑介、曽世海司、清水琴、深月要、ナオフクモトが出演する。音楽をイガキアキコ、振付を当銀大輔、美術を益山が担当する。 唯一の肉親である父親を亡くした青年エミル(佐々木)は人生に絶望し、雷鳴が轟く墓場で涙を流す。そこへ山奥にある自動車整備工場マキモトモータースから使いがやって来て、父親がエミルに1台の車を遺していると伝える。エミルが工場へ向かう道中、ヒッチハイクで拾い上げた謎の美少女ミサキ(村田)は「私は車になりたいのです」と言い残して行方をくらまし……。 開幕に際し、益山は「『ロッキー・ホラー・ショー』が好きだ。残酷で、バカバカしくって、ロマンチックで、何より『人生にはこんな時間があってもいいじゃないか』って思える。こんな作品が作られた50年前の世界は、今よりもっと自由で、アナーキーなものを楽しむ余裕があったのだ。翻って現在の世界はどうだろう。なんだかちょっと息苦しい。みんなアップアップしている。だからと言って、どれだけ今に絶望しても過去に戻ることはできない。ならば、せめて舞台の上だけでも、あの頃の風を吹かせてもいいんじゃないか。舞台の上だけでも、大騒ぎしていいんじゃないか。僕は、『ロッキー・ホラー・ショー』の孫のようなこの舞台『キッチュ&ホラー・イン・モータース』で今の世の中に風穴をブチ開けて、『人生にはこんな時間があってもいいじゃないか!』と大声で叫びたいのだ」と思いを語り、「観客の皆様には、ぜひ、この『パーティー演劇』を楽しんでいただければ。少なくとも、舞台上の役者たちは、びっくりするほど楽しんでいます」と呼びかけた。 上演時間は約1時間45分で、公演は11月10日まで。なお本公演では、通常席のほか、“後ろでゆったり食べ飲み席”が設けられる。“後ろでゆったり食べ飲み席”は、通常の座席に比べ左右の座席とのゆとりがあり、浅草九劇の下にあるCoffee Bar 桟敷のドリンクやフードを楽しみながら観劇できる。 ■ ホラーミュージカル「キッチュ&ホラー・イン・モータース」 2024年10月31日(木)~2024年11月10日(日) 東京都 浅草九劇 □ スタッフ 作・演出:益山貴司 音楽:イガキアキコ 振付:当銀大輔 □ 出演 佐々木崇 / 村田寛奈 / 益山寛司 / 小飯塚貴世江 / 柳内佑介 / 曽世海司 / 清水琴 / 深月要 / ナオフクモト