「18歳キャバ嬢で家族を養う」高校中退から始まった浜田ブリトニーのジェットコースター人生
■「15万円の給料では仕送りもできない」と就職を断念 ── その後、トリマーの専門学校に通い始めたと聞きました。 浜田さん:20代後半になって、だんだん稼げなくなったこともあり「ずっとキャバクラで働くのは難しい」と考えるようになったんです。当時はペットブーム。ペットショップをオープンしたら稼げるかと思い、高卒認定資格を取得して、トリマーの専門学校に通い始めました。
トリミングや動物愛護管理士など、本格的な資格も取得して、2年間ちゃんとまじめに通って卒業したんです。でも、ペットショップに関してはまったくの未経験だから、まずはいったん動物病院に就職して実務を勉強しようと思いました。 就職先を紹介されて行ってみたら、キャバクラとのギャップが激しくて…。キャバクラは個人主義というか、キャバ嬢の実力次第でいくらでも稼げたんです。ところが、動物病院だと組織のなかで働くから上下関係があって。私にはムリでした。
初任給の手取りも15万円と聞いて、「これはヤバい」と就職をあきらめました。若いうちからキャバクラで働いていたから、金銭感覚がバグっていたのかもしれません。ひとり暮らしで親に仕送りもしていたから、月15万円はさすがに厳しかったです。 トリマーの専門学校に通い始めてからは、住むところもありませんでした。というのも、ずっと住んでいたキャバクラの寮に入るには、週6日お店に出ないといけなかったんです。 専門学校で勉強しているときは学業優先で、週2~3回しかお店で働けません。だから寮を出ないといけなくて…。ネットカフェやカラオケボックスに泊まったり、当時の彼氏の家に転がり込んだり、転々としていました。
── 浜田さんがテレビに出ていたころ、「ホームレス漫画家」と言われていたのは、そういった生活をされていたからなんですね。 浜田さん:そうなんです。ホームレスというかネットカフェ生活ですよね。でも、ネットカフェで寝泊まりしていたからこそ、運命的な出合いをしました。 ── 運命的な出合いというと…? 浜田さん:藤子不二雄(A)先生の『まんが道』という漫画です!ネットカフェで読んで、あまりに感動して大人買いして一気読みしました。漫画を買うのも久しぶりだったんです。