脳死判定の20代男性、心臓など4臓器提供 家族が承諾、九大などで移植へ 鹿児島大学病院
鹿児島大学病院で23日午前、臓器移植法に基づく脳死と判定されていた20代男性の心臓、肝臓、腎臓、すい臓が摘出された。県内で公表された脳死判定による臓器提供は10例目、全国では1124例目。 国内患者推定2万人…遺伝性の神経難病「IPN」の原因突き止めた 治療薬の開発に期待 鹿児島大学病院・脳神経内科研究グループ
日本臓器移植ネットワークによると、男性は重症頭部外傷で鹿大病院に入院していた。脳死判定は1回目が20日午後4時すぎ、2回目が21日午前10時45分に終わった。本人から臓器提供の意思表示はなかったが、家族が承諾した。 心臓は千葉大学医学部付属病院で40代男性に、肝臓は東京大学医学部付属病院で20代男性に、すい臓と腎臓は自治医科大学付属病院で60代男性に、もう一つの腎臓は九州大学病院で10代男性に移植される予定。 臓器移植法は1997年施行。2010年に改正され、本人の意思表示が不明な場合は、家族の承諾があれば提供が可能になった。
南日本新聞 | 鹿児島