阪神・ゲラ、「覚悟」の73試合登板ペース「疲労はたまっているだろうけど問題はない」
(セ・リーグ、阪神-広島=天候不良中止、6日、甲子園)阪神の新外国人でWストッパーの一角を担うハビー・ゲラ投手(28)=前レイズ=が、中止を前向きに捉えた。ここまで両リーグトップタイの16試合に登板。シーズン換算すると「73・8試合ペース」だが、疲労感を問われても「覚悟している」と頼もしい。恵みの雨を今後のさらなるフル回転につなげる。 【写真】相合い傘で移動するゲラと森下 訪れた突然のホリデーに〝パナマジョーク〟も飛び出すほどに上機嫌!? 首位を走る虎を誰より支えてきた男、ゲラはいつになく冗舌だった。 「きょうはいい試合だったね」 いや、開門もしてへんやないかい!! とツッコミを入れたくなるボケを放ったのは、中止発表から1時間20分後の午後5時10分。甲子園から帰途につくタクシーを待ちながら曇天を見上げ、この〝休日〟を大歓迎した。 来日1年目の序盤を勢いよく踏み出している。ここまで0勝1敗5セーブ、9ホールドを挙げ防御率1・13。岩崎とWストッパーを形成し、勝敗を左右する試合終盤の重要局面で役割を果たしている。31試合を消化し、登板数は両リーグトップタイの16試合。最大で中5日の登板間隔はあったが、2連投はすでに5度を数え、2試合に1試合はマウンドに立つ。シーズンに換算すれば73・8試合登板というハイペースだ。 ただ、岡田監督は「うまいこと間隔空いとるからな。投げている割には」と心配ではなく信頼をして、球審に名前を告げる。右腕自身も「もちろん体に疲労はたまっているだろうけど、それも当然というか、覚悟していることだから問題はないよ」と頼もしい。気温の高い出身地のパナマに加え、高湿度のフロリダでもプレー経験があり、体力を削る日本の夏にも不安はない。 「(体を)休めることができるという意味では大きいし、あす(7日)に向けてしっかりと準備をする日でもあったので、そういう意味では本当にいい一日になった。いい時間を過ごせたよ」 次なる出番に視線を向ける表情は晴れやか。この休息を、長いシーズンでのフル回転につなげていく。(須藤佳裕)