いかに「手の通り道」を確保するかが至上命題!? 海外プロたちの特徴「ワイドバックスウィング」から見える、最新ゴルフスウィング研究のトレンド【ゴルフメカニクス研究所 #2】
「手の通り道」を確保することが生命線
前述の通り、PGAツアーでは弾道の高さを非常に重視しますので、そのためにはクラブを持った両手がインパクト前後にかけてスムーズに動いていくことが必須となります。今回挙げたトピックも最終的な共通点はいかに「手の通り道」を確保するかということに尽きます。 ただこのこと自体は、このコラムで再三再四取り上げてきた「ヒップクリア」と同義ですし、また1968年に出版された「Search for the Perfect Swing」でも「ハブパス(スウィング中の両手の軌道)」の最適化が最重要」であることを機械的モデルの解析の中で主張しています。 つまりアメリカで約50年以上前に「どうも大事らしい」と思われてきたことが、最近の科学の発達によって「やっぱり大事だ」ということが再確認され、「どうすればできるのか」が研究し続けられているということになります。 ということは日本でも「両手の通り道をいかに確保するか」が重要視されるようになれば、日本の科学力でもって日本ゴルフ界が世界の中心に躍り出ることも不可能ではないと思うのです。 よって2024年は「両手の通り道」を“推し”のワードとして広めていきたいと思います!
大庭可南太