24歳ダウン症のアマチュア落語家『お迎えは4時』『どこの時計の?』ダウン症の特徴をエピソードに母娘で奮闘「ずっと死ぬまでしゃべり続けたい」
母「金メダルやな」娘の大舞台終え抱き合う親子
そしていよいよ本番当日。衣装に身を包み、気持ちも高ぶってきました。 有香さん)「超アゲアゲでーす。(Q緊張は?)ないです、アゲアゲでいきましょう!」 母)「失敗しても笑おう」 出番を待つ舞台袖でも、先輩の落語に大ウケ。余裕です。 そして、いよいよ有香さんの番です。 「楽亭ゆかしーでございます。私は赤ちゃんの時から言葉の教室に通いました。おかげさまで、今、ペラペラです!日本語が!」 つかみはばっちりです。 「お母さん、きょうのお迎えは?」 「4時」 「どこの時計の?」 「え?保育園の時計も、家の時計も、時間はみんな同じなの」 「中学生の頃から学校で『自立』『自立』と言われてきました。自立は大嫌いです。だから、両親と一緒に三途の川を渡ると決めていました。」 「私を見かけたら『ゆかしー!』と手を振ってくださいね、本日はありがとうございました」 新作の落語を10分間、堂々とした高座でした。 母)「よかったね、金メダルやな」 有香さん)「みんなが幸せになれる落語をレパートリーを増やして、みんなが笑えるような落語をし続けたい。ずっと死ぬまでしゃべり続けたいです」