東大生語る「模試軽視する受験生」の恐ろしい末路 大事な本番で実力を発揮できずに落ちることも
まず、こちらのシーンをご覧ください。「実力テストを受けろ」と先生に言われて、生徒の矢島がふてくされているワンシーンです。 ※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください さきほど、受験生の多くは「模試を受けるのが億劫だ」という話をしました。しかし、それはきっと、シンプルに「自分の実力を知るのが怖いから」なのではないかと思います。 僕は昔「模試の途中で諦める人は落ちる」と、高校時代の恩師である担任の先生に指導された記憶があります。どういうことなのか聞いてみると、以下のような話をしてくれました。
「受験生の中には、模試を受けている途中で、難しい問題を見て『今回はダメだな』と考えてしまい、途中で『もういいや』と思って、最後まで点数を狙わない学生がいる。こういう学生は落ちるんだ!」と。 さて、自分が教える側になってみてよくわかることなのですが、恩師の言うとおり、確かに勝負の途中で諦めてしまう受験生というのは多いです。 模試の途中なのに退出してしまう子もいますし、そこまでしなかったとしても、途中でうまくいかなくて「今回は無理だな、この1問だけ解こう」と気持ちが揺らいでしまう学生も多いです。
■試験本番で本気で挑めなくなる こういう姿勢で模試を受けていると、試験本番になったときにも、困る場合が多いです。 1問うまくいかない問題があったとしても、合格を勝ち取りたいのならば、本番で足掻いて点数を取りにいったほうがいいですよね。 でも、練習で途中で投げてしまっていたら、肝心なときに本気で挑めないのです。本来は、「どうしよう! 解けない! でも、それでも1点でも多く点数を取らなくちゃ!」と足掻いて、最後の瞬間まで頑張ったほうがよいのです。
そうしたときに、「火事場の馬鹿力」のように、自分でも知らなかったパワーを発揮できることもあります。模試の途中で諦めるのが当たり前で、自分の実力を測られるのが怖いと思っていると、そのような自分が秘めているパワーを知らないまま、試験会場に行くことになってしまうのです。 逆に、合格をつかむ受験生は、模試にも本気で取り組みます。そこで難しい問題にぶち当たったり、困ったり苦しんだりするわけですが、その大変さが、成長のきっかけになるわけです。
いかがでしょうか? まずは、「自分の実力を知るのを怖がっている」と認めること。そこから始まると思います。ぜひ、素直にその気持ちを受け入れてみてください! 受験勉強や、子供への教育など、西岡壱誠さんへの質問を募集しています。こちらの応募フォームからご応募ください。
西岡 壱誠 :現役東大生・ドラゴン桜2編集担当