中国NIO、新EVブランドでテスラやトヨタに挑む-手頃な価格帯
(ブルームバーグ): 中国の電気自動車(EV)メーカー、蔚来汽車(NIO)は、より手頃な価格帯のEVブランド「楽道」をスタートさせる。米テスラの勢いが衰える中、競争の激しい中国EV市場で足場を固めたい考えだ。楽道の英語でのブランド名は「Onvo」。
NIOの李斌最高経営責任者(CEO)は上海で15日開いたイベントで、テスラの「モデルY」やトヨタ自動車のスポーツタイプ多目的車(SUV)「RAV4」と直接競合する最初のモデル、中型SUVの「L60」を紹介。ファミリーユーザーをターゲットにするL60は「モデルYよりも大きく、広く、ゆったりしている」と述べた。
早ければ9月に顧客に納車されるL60は21万9900元(約470万円)から。テスラのモデルYは中国では24万9900元からだ。
上海に本社を置くNIOは昨年、207億元の年間赤字を計上し、販売目標を達成することができなかった。
プレミ アムブランドとして位置付けられる「NIO」とは一線を画す楽道だが、充電ネットワークや販売・サービス拠点などのインフラはほぼ共有。最もベーシックなNIOブランドのEVは29万8000元からとなっている。
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原題:Nio Launches Mass-Market Brand in Direct Challenge to Tesla (1) (抜粋)
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