歩子の不気味なタイツ芸はアートの域に ぱっと見でわかるネタが海外にはぴったり!天王洲スタジオから世界へ〝ニュースター発掘SP〟
【大人のTVプレビュー】「 ぴったり にちようチャップリン☆世界へ羽ばたけ!チャップリン的ゴットタレント 」<テレビ東京、16日深夜0時~> 若手芸人の新鮮なネタを楽しめる番組が減っているように思えてならないが、安定してネタを供給し続けているのが、この番組だ。 今回は、番組でおなじみの面々を、テレビ東京の天王洲スタジオから世界へ売り込もうという〝ニュースター発掘SP〟だ。とにかく明るい安村が「ブリテンズ・ゴット・タレント」で決勝に進んで以降、日本人芸人の海外進出がめざましい。 さすがに、しゃべくり漫才は海外の人にはハードルが高すぎるだろう。ぱっと見でわかるネタが海外にはぴったりなのだ。安村が受けたのもそういうことだ。非常にわかりやすい。 で、今回登場するメンツは、アキラ100%、小仲くん、白鳥久美子(たんぽぽ)、谷+1。、チェリー吉武、ハンジロウ、歩子(ぽこ)、松本りんす(だーりんず)、レイザーラモンRGという顔ぶれだ。 さすがに全員知っているという人はすごいお笑いオタクか、もしくは番組のコアなファンか。ただ、テレビでおなじみかどうかなんて海外では関係ない。とにかく衝撃的か、面白いかということに尽きるわけだ。 やはり、ここは歩子の不気味な芸に注目したい。全身タイツがお笑いの世界で重要なアイテムであることは言うまでもない。歩子はそれをアートの域に引き上げた。 全身タイツを頭からかぶったり、引き伸ばして体にまとったりして何かに変化するのだ。最初はタイツの塊にしか見えないが、じっと見ているうちに、本当にそのように見えてくるから恐ろしい。かつては「あらびき団」(TBS系)でもタイツ芸を見せていたが、最近はもはや神々しいまでの域に達している。 もともとはお笑いトリオ「Bコース」として活動していたが、解散後ピン芸人に。不思議なネタをする芸人だ。まさに海外向けだろう。 (F)