ＩＷＧＰ女子王者・岩谷麻優（左）とＳａｒｅｅｅは会見で火花を散らしたが…

　女子プロレス「スターダム」のIWGP女子王者・岩谷麻優（31）が、まさかの〝敵前逃亡〟だ。27日の横浜BUNTAI大会で行われる同王座戦で、元WWEのSareee（28）との対戦が決定。4年前に中止となった一騎打ちが初めて実現するが、Sareeeにビビりまくっている岩谷が王座戦を前に本音を吐露。最後には記者を振り切り走り去った。王者の抱える不安とは…。 【写真】3月にはSareeeとニラみ合った岩谷だが… 　2020年2月、当時のワールド王者・岩谷がSareeeを迎え撃つ予定だったが、Sareeeの急性腸炎により前日に王座戦が中止になっていた。16日に都内で開かれた調印式に出席した岩谷は「あれからファンの方に何度も『Sareeeと戦ってくれ』って言われてきたから、何よりも心待ちにしているのはファンの皆さまだと思ってます。なので最高のいや最低の？　どんな試合になるかはわかりませんけど、最後にどっちが立っているのか、ちゃんと見届けてほしいです」と呼びかけた。会見の最後には「もちろん、Sareeeに負けるつもりはない。今回が5度目の防衛戦。まだまだ通過点。自分を信じて戦います」と力強く語った。 　会見では王者らしい振る舞いを見せたが、会見後のアイコンは肩を落としうつむいていた。恐る恐る話しかけると「マジでビビってます。Sareeeのエルボーは痛くて怖い。今も鳥肌が立ってる…」と震えていた。対戦するのは19年12月に行われたSareeeの自主興行以来2度目。「腕にチェーン巻き付けて殴ってるのかと思うくらい痛い。しかもあの時私は直前の王座戦で肩を少し痛めて、テーピングしてたんです。それでも容赦ないエルボーで肩がマジで壊れるかと思った」と振り返り「正直あの時王座戦が中止になって『やったー！』ってバンザイしてました」と明かした。 　くしくも最近の試合中に少し肩を痛めたと明かしたアイコンは「普段あんまりケガしないのに、何でこのタイミングなんだ。肩のテーピングの下にリングに敷くウレタンを着けて肩パットみたいにして試合出るしかないかな…はあ…」と大きくため息をついた。その後岩谷のテンションが上がることはなく「このベルトがSareeeに流出して違う団体で王座戦が繰り広げられてとか考えたら、めちゃくちゃ怖い」とポツリ。「あ、家出しようかな…。BUNTAIが終わったら帰ってきます…」と突然荷物をまとめ始めた。 　本紙記者の引き留めに対してもアイコンは「いいじゃん！　あっちは前回王座戦を直前で中止にしたんだから、これで私も逃げてイーブン！　オリンピックみたいにまた4年後王座戦やるのでいいじゃん！　じゃあ」と言い捨て走って会見場から逃げていった。果たして王座戦は実現するのだろうか…。