ＪＲ松江駅前に設置されたチームのタペストリー＝松江市朝日町

　バスケットボール男子Ｂリーグ１部（Ｂ１）の開幕まで一週間を切り、島根スサノオマジックの地元・松江市で応援ムードが高まっている。市総合体育館で行われる今季開幕戦のチケットの販売状況は昨季並みで、すでに９割以上が売れた。悲願のＢ１制覇を目指すシーズンは４千人以上の観客が見守る中で、幕を開けることになりそうだ。 【スサマジリポート】「バズソー」脱却の手腕に注目　ポール・ヘナレ監督　理想のスケッチと土台の再構築

　クラブによると、５日にあるレバンガ北海道（東地区）との開幕戦のチケットは、３０日午前９時時点で約４５００席（立ち見含む）のうち約４１００席分がすでに売れた。チームの人気を裏付けるようにファンクラブ会員数は、昨年９月末時点を約１７００人上回る約７７００人まで増えた。 　昨季のレギュラーシーズン平均入場者数はクラブ史上最多の４２３０人で、２０２６年にスタートする新たなトップカテゴリー「Ｂリーグ・プレミア（Ｂプレミア）」の参入基準の一つである「平均４千人以上」を上回った。１７日には参入クラブの発表が控えており、チームの運営会社・バンダイナムコ島根スサノオマジックの中村律ＣＯＯは「開幕戦を含めてしっかり勝って朗報を待ちたい。ファンの皆さんと山陰を盛り上げたい」と強調する。 　開幕が近づくにつれて松江市内でもチームの露出度が高くなり、ＪＲ松江駅（松江市朝日町）前にはクラブが主将の安藤誓哉選手らの写真が入ったタペストリーを設置。同市上乃木４丁目の会社員、鈴木さんは「チームに憧れて競技を始める人も多い。頂点に立つ姿を見せてほしい」と話し期待する。

　今季は、鳥取県内で２シーズンぶりとなるホームゲームが来年３月２９、３０の両日に鳥取市で開催される。同市若葉台北の岡垣さんは「西地区首位も狙える編成だと思う。チーム的にいい流れをつくってチャンピオンシップに進んでほしい」と声を弾ませた。