【報ステ】各国トップが祝意 中国は警戒 日本にも影響…“確トラ”で外交は?
■ゼレンスキー氏「共に和平実行を」
ウクライナ国内でも、最大の支援国のリーダー選びに関心が集まりました。 ゼレンスキー大統領は、さっそく支援継続を要請しました。 ウクライナ ゼレンスキー大統領 「素晴らしい勝利、おめでとう。共に和平を実行に移すことを期待する」 キーウ市民 「私たちが待っているのは、戦争が止まることです。トランプは戦争を一日で終わらせると公約しました。私たちはそれを待っています」 対するロシア。 ロシア ペスコフ報道官 「アメリカとの関係は、歴史的に最低の状態にある。この先どうなるかは、アメリカの次の大統領次第だ。就任する1月を待とう」 モスクワ市民 「(Q.ロシアにとってトランプ当選は)非常に良いことだと思います。(Q.すぐに戦争を終結できると言っているが)やってみてほしいです」
■トランプ氏勝利で外交は?
今後のアメリカの外交はどう進んでいくのでしょうか。まずはトランプ氏が1期目に進めた外交政策を整理します。 就任直後の2017年、日米が主導していたアジア・太平洋地域の自由貿易協定である『TPP=環太平洋経済連携協定』から離脱。理由は「アメリカの製造業に打撃を与える」というものでした。 同じ年の12月には、パレスチナを無視してエルサレムをイスラエルの“首都”と承認し、翌年、アメリカ大使館をエルサレムに移転させました。これにはパレスチナ自治政府が強く反発しました。 2018年には、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と史上初の米朝首脳会談を行いました。翌年には2回目の会談に臨み、物別れに終わりました。 (Q.1期目に人々を驚かす外交政策を取ったトランプ氏ですが、2期目に意外な一手は考えられますか) 上智大学 前嶋和弘教授 「ウクライナ・中東は今、袋小路なので、これを何とか打開するのはトランプ氏だという期待はありますよね。ウクライナの場合は、武器の供与などをアメリカがやめることを匂わすことで諦めさせる。これもトランプ流のディール(取引)にみえます。イスラエルの方は、イスラエルを応援することで終わらせていくかもしれません。安全保障の同盟国にとって、ディールは困るわけです。ディールではなく理念なんだと。例えば、国際秩序を守らないといけない、中国が台湾に武力侵攻したらとんでもない、だからアメリカが武力介入するんだというのは、日本にとっては分かりやすい同盟国としての動きですが、トランプ氏は『台湾はアメリカの半導体を盗んで大きくなっている。何でアメリカに助けてくれと言うのか。自分たちで防衛しろ』と発言しています。その向こうには、アメリカの武器・防衛装備品を買ってくれというアメリカ・ファースト的な取引です。同じやり方で日本にも来ることも考えられます」 (Q.アメリカ大統領の任期は2期8年に制限されていて、トランプ氏にとって次の4年間が最後の任期になります。どんなアメリカをつくっていくと思いますか) 上智大学 前嶋和弘教授 「最初の4年間で動きがだんだん分かってきて、今は政権に入りたい人たちがトランプ氏の周りにはたくさんいます。トランプ氏は『ワシントンのディープステートを一掃する』としていて、今の官僚組織を変えていくかもしれません。上院はすでに抑えているので、ワシントンの人がかなり変わっていく可能性はあります。これがプラスかマイナスかは何とも言えないところですが」 (Q.トランプ氏のストッパー役になる人は見当たらないですか) 上智大学 前嶋和弘教授 「トランプ氏にたてつく人たちは1期目に離れていって、今回はハリス氏を応援した人もいます。トランプ氏に忠誠を誓う人というのが、人を選ぶ時の最初の条件でしょうね」 (C)CABLE NEWS NETWORK 2024
テレビ朝日