「ボートレーサーは小さい頃からの夢。小学校の卒業文集に書いたくらい憧れの職業でした」 両親に手を引かれて何度も向かった先は桐生ボート。岩下巧斗（21＝群馬）は当時、群馬支部の選手を全員、記憶していた。「養成所に受かったのが4回目。ちょうどその時期に引退しちゃったけど山崎（智也）選手のレースは格好良かったな…」 その山崎さんが見ていたなら、きっと褒めていただろう。予選3日目は高レベルなターンで2着2本をもぎ取った。 しかし、満足はしていない。「スタートですね。切ってしまったら一からになるので徐々に平均タイミングを上げたい」。キラリと光るレースセンス。群馬支部を代表するレーサーへと成長する姿が目に浮かぶ。 ◇岩下 巧斗（いわした・たくと）2002年（平14）10月15日生まれ、群馬県出身の21歳。群馬支部の132期生。23年5月の多摩川一般戦でデビュー、24年5月の平和島一般戦で初勝利。通算232走1勝。師匠は金子賢志。1メートル64。血液型A。
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