【ミャンマー】アラカン軍は中国との関係構築へ、専門家
中国問題を専門とするミャンマーの政治アナリストが、同国西部ラカイン州のアラカン軍(AA)が中国政府との関係構築を重視していくだろうとの見解を示した。ミャンマー北部の少数民族武装勢力に対する中国の圧力が強まっているためだという。ビルマ・ニュース・インターナショナル(BNI)が23日伝えた。 このアナリストはフラチョーゾー氏だ。同州に拠点を置くナリンジャラニュースに対し、AAは中国の要求を全てのむことはできないが、良好な関係を維持するため柔軟に対応していると説明。中国との持続的な関係の維持は容易ではないが、抵抗勢力としては、あらゆる手段を用いて取り組む必要があると述べた。バングラデシュやインドとの関係を構築する必要があるとも指摘した。 AAと中国の関係について同氏は、AAの支配地域で多くの中国事業が実施されており、両者は相互依存関係にあると説明した。ただ、AAは大規模な中国事業が実施されているラカイン州チャウピューへの攻撃を続けると宣言している。 中国政府は先ごろ、ミャンマーの内政に干渉しないとの考えを表明。一方で、軍事政権の崩壊を防ぐための支援を行ったり、抵抗勢力に圧力をかけたりしている。