名城大が全日本大学女子駅伝7連覇&8度目V 先行されるも3区で大逆転 地元の東北福祉大が8位で初のシード権
◇第41回全日本大学女子駅伝(29日、宮城・仙台 6区間38.0キロ) 全日本大学女子駅伝が29日、仙台市内で行われ、名城大が7年連続8度目の優勝を達成しました。 【画像】拓殖大のテーマは「エースだけに頼らない駅伝」 今大会は3年連続区間賞の実績を持つ主将・増渕祐香選手が補欠となり、3年生以下で挑む布陣。「駅伝部全員で優勝」をテーマに臨みました。 2020年の富士山駅伝2区で先頭に立ってから、以降は全てのタスキ渡しを先頭でつないできた名城大。1区、2年生の米澤奈々香選手は先頭集団で好走しますが、立命館大の村松灯選手にラストスパートで離され、3年ぶりに先頭以外でタスキ渡しのスタート。 1年生同士の対決となった2区では、立命館大の太田咲雪選手と名城大の力丸楓選手がし烈な争い。最後は立命館大がトップで通過し、名城大は6秒の差で追いかけます。 ここまで昨年とは違う先行される展開。この流れを変えたのは3区、2年生の石松愛朱加選手でした。この日20歳の誕生日となった節目の日に、中盤以降一気に先頭を独走。立命館大に31秒の差をつける逆転劇で、名城大がトップに立ちます。 その後は4区、1年生の薮谷奈瑠選手や5区、2年生の原田紗希選手が区間上位で快走。しかし、5区では2位に浮上した大東文化大のケニア人留学生サラ・ワンジル選手がハイレベルな走りをみせ15秒差となります。 それでも、最後を託された3年生の谷本七星選手が、安定感抜群の走りを披露。区間賞の走りで後続を引き離し、昨年達成した史上初となる6連覇の記録をさらに更新する、前人未到の7連覇を成し遂げました。 2位はエースのワンジル選手が快走した大東文化大。区間賞3人を出した立命館大を最終6区のゴール直前で抜き去りました。また、8位には東北福祉大が入り、上位8チームに与えられるシード権を初めて獲得。昨年5位の拓殖大は、エース不破聖衣来選手を欠いたこともあり、12位でシード権を逃しています。