職業が「年金生活者」でもクレジットカードを申し込めるでしょうか? 家族で海外旅行に行く予定なのですが、退職した父がクレジットカードを清算して解約していたんです。
退職後に年金生活となった方が新しくクレジットカードを作る際、「収入がないから無理なのでは?」と考えてしまうことがあるようです。しかし、実際には年金生活者でも一定の条件を満たせば、クレジットカードを申し込むことが可能です。特に海外旅行に行くとき、クレジットカードは欠かせないでしょう。 本記事では、年金生活者がクレジットカードを作れる条件や家族旅行に最適なカードの選び方、申し込む際の審査基準を解説します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
年金生活者でもクレジットカードは作れる? その条件を解説
年金生活者でも、クレジットカードを作れる場合があります。カード会社は主に以下の条件を基に審査を行います。 ・安定した収入:カード会社は年金を「安定した収入」とみなすことが多いです。 ・信用情報:過去のクレジットカードの利用履歴やローンの返済がチェックされます。 ・年齢制限:高齢者向けのクレジットカードも増えており、申し込み可能な年齢上限が高いカードを選ぶことがポイントです。 例えば、スーパーや通販など流通系のクレジットカードは顧客の獲得が目的なので、比較的審査基準が緩やかとされています。このようなカードでは、年金収入を基にした審査が行われるため、申し込みがスムーズです。 ただし、年金受給者でもクレジットカードは作れますが、審査があるため必ず発行されるわけではありません。申し込み条件を確認し、自身の状況に合ったカードを選ぶことが大切です。
年金生活者がクレジットカードを申し込む際の審査基準
年金生活者がクレジットカードを申し込む際、審査が通るか不安になる人も多いでしょう。そこで、ここでは主な審査基準について説明します。 ■収入の安定性 年金は「安定した収入」とみなされることが多く、審査で重視されます。国民年金よりも厚生年金のほうが有利、年金受給額が多いほど審査に通りやすいといった傾向にあり、年金の種類や受給額によって審査への影響が異なります。 ■年齢 基本的に年齢の上限はありませんが、70歳以上の高齢者の場合は審査が厳しくなる傾向があります。 ■信用情報 過去の借り入れ状況や返済履歴が重要で、以下の点が審査に影響します。 ・他社からの借入金額が年金受給額の3分の1近くある場合 ・借入件数が3件以上ある場合 ・過去の滞納歴 ■住居情報 持ち家や住宅ローンの完済は、審査で有利に働く傾向にあります。 ■家族構成 家族構成も、審査の際に考慮される要素の一つです。独身・既婚、子どもの有無、家族と同居しているかといった状況の組み合わせで審査されます。 これらの基準を総合的に評価し、スコアリング審査が行われます。年金生活者でもこれらの条件を満たせば、クレジットカードの発行は可能です。
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