“世界初隕石ダイヤル”からどう進化した? スポーティな12角形ベゼルを持つ希少な隕石を採用したコレクションの魅力とは
●変わらぬウォッチメイキングの独創性を体現
2024年6月にリリース予定の「アドミラル42 オートマティック」は、1986年に世界で初めて本物の隕石をダイアルに採用したコルムが、同社のアイコン的モデルである「アドミラル」をベースに、再び隕石をダイヤル素材に採用した新作タイムピースです。 【画像】隕石ダイヤルってどんなの? 一度は目にしたい希少な時計を画像で見る(8枚)
アドミラルは、伝説的な外洋ヨットレース「アドミラルズカップ」をインスピレーションの源とする、1960年から続くコルムのロングセラーコレクション。 本作のハイライトについて日本国内代理店の担当者は「ベースとなる『アドミラル』は、ヨットのナットをイメージした12角形の薄型ベゼルと、ひと目でアドミラルとわかる船舶の国際信号旗をモチーフにしたカラフルなアワーインデックスというデザインコードで、男性のみならず女性にも支持されているラグスポ(ラグジュアリースポーツ)モデル。 その特徴的なディティールに、希少性の高い隕石をダイヤルにセットしています」と説明します。 宇宙から飛来する隕石の多くは小型で、大気圏で燃え尽きてしまったり、海や砂漠、山奥などに落下したりするため、人に発見される機会の少ないレアな素材。 今回「アドミラル42 オートマティック」の文字盤に採用された隕石は、ウィドマンシュテッテン構造と呼ばれる細かい網目状の神秘的な模様が特徴。しかも、グレーとブルーの2つの色味が用意されるのも大きな話題となっています。 「1955年に創業したコルムが掲げるのが“AVANT-GARDE(アバンギャルド=革新性)”です。文字盤ではなくベゼルにインデックスを刻印した『ロムルス』(1966)、世界で初めて孔雀の羽根を文字盤に配した『フェザーウォッチ』(1970)そして輪列が縦一列に並ぶバゲット型ムーブメントを搭載した『ゴールデンブリッジ』(1980)など、どのブランドも成しえなかった、独創的なウォッチメイキングに挑戦してきました」(担当者) 1986年に開発された隕石ダイヤルを持つ「メテオライト」も、コルムの革新性とチャレンジスピリットが生んだ傑作の一つ。 「『アドミラル』はコルムのDNAとして再解釈を繰り返しながら、進化し続けています。『メテオライト』の誕生から40年近く経過した2024年、再び隕石を使用したタイムピースをリリースすることの意味は、創業時から変わらぬチャレンジスピリットで、今後も想像できないようなアイデアの時計を作り続けていくことのアピールに他なりません」(担当者) カラフルなカラーリングで知られるアドミラルのインデックスを、今回はあえてシルバーの単色で表現。隕石の文字盤を際立たせるとともに、時計全体を華美すぎない印象にまとめています。 「ケース径は42mmと小さくはありませんが、厚さを10.3mmとおさえることで、日本人に合う“ちょうど良いサイズ感”に仕上がっています。使い勝手の良さにくわえ、ストーリー性もあるラグジュアリースポーツウォッチをお探しの方にぴったりなタイムピースではないでしょうか」(担当者) ●製品仕様 ・型番:A395/04480(グレー)、A395/04482(ブルー) ・価格(消費税込み):176万円 ・ケース・ブレスレット素材:ステンレススチール ・ガラス:サファイアクリスタル(無反射コーティング) ・防水性能:10気圧/100m ・ケースサイズ:径42mm、厚さ10.3mm ・ムーブメント:CO 395 ・巻上方式:自動巻き ・パワーリザーブ:約42時間 ・石数:31石 ・振動数:2万8800 振動/時 ・発売予定日:2024年6月14日
杉山元洋
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