【プレビュー】開幕3連勝を目指す甲府が、今季初勝利を狙う栃木SCを迎え撃つ| Jリーグ
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3月9日(土) 14:00 いわきFC vs 鹿児島ユナイテッドFC(J2) いわきは前節、劇的な形で追いつき勝点1を獲得。ラストプレーとなったFKから、最後はFW谷村海那がゴールネットを揺らした。ホーム連戦となる今節の注目選手はMF加瀬直輝。今季もスピード豊かな突破から数々の好機を創出しており、待望のJリーグ初ゴールへの予感が高まる。 対する鹿児島も前節はドラマチックな決着。90+2分にFW武星弥が決勝ゴールを撃ち抜き、J2復帰後初白星をつかんだ。一昨季のアウェイいわき戦では0-3で敗れ、目の前でJ2昇格とJ3優勝を決められる悔しさを味わった。開幕2試合でつかんだ自信を胸に2季越しの“雪辱”を果たしたい。 14:00 横浜FC vs モンテディオ山形(J2) 横浜FCは2試合連続のドロー。後半に獲得したPKも相手GKのファインセーブに阻まれ、最後までゴールが遠い結果となった。今節の相手は好スタートに成功した山形。かつてのチームメイトであるMFイサカ・ゼイン、MF坂本亘基ら強力なサイドアタッカーを抑え込み、今季初白星を手にできるか。 山形は2試合連続の逆転勝利。開始早々に先制を許したものの、15分間で3得点を挙げて前半のうちに試合をひっくり返した。2試合で6得点と攻撃陣の活躍が光るなかで、注目選手はGK後藤雅明。PKストップからチームに流れを呼び込んだ前節に続き、安定したセービングで開幕3連勝をもたらしたい。 14:00 徳島ヴォルティス vs ブラウブリッツ秋田(J2) 徳島は2018年以来となる開幕2連敗。前節はFW棚橋尭士のPKで先制したものの、終盤に逆転を許してしまった。注目はJ2通算200試合出場にあと1と迫ったMF西谷和希。秋田との対戦は過去4試合全てドローに終わっているが、節目の一戦で浮上のきっかけをもたらす活躍を期待したい。 2試合連続の無得点に終わった秋田も連敗スタート。開幕節同様に開始直後から押し込んだが、先に失点して苦しい展開を強いられた。ただ、6日のJリーグYBCルヴァンカップ初戦ではJ3の讃岐を撃破。中2日ではあるものの、リーグ戦初勝利を持ち帰って次節のホーム開幕戦へとつなげられるか。 3月10日(日) 13:00 ベガルタ仙台 vs 水戸ホーリーホック(J2) 2-1で逃げ切った仙台は今季初勝利。森山佳郎監督にとっては、うれしいJリーグ初勝利となった。アウェイ2戦で4ポイントを積み上げ、待望のホーム開幕戦に迎えるのは昨季シーズンダブルを喫した水戸。リベンジを期して臨む一戦では前節攻守両面で存在感を放ったDF菅田真啓に注目したい。 水戸は甲府に敗れ、開幕2連勝とはならず。とはいえ終盤の猛攻で1点差に迫るなど、敗戦の中で手にした収穫は少なくない。多くの新加入選手が早速試合に絡んでいるが、注目はFW久保征一郎。スーパーボレーを叩き込んだ前節同様、前線での迫力あるプレーに期待が懸かる。 14:00 藤枝MYFC vs 大分トリニータ(J2) 藤枝は前節0-4で敗戦。“ボール保持を放棄しないサッカー”を追求する上で、相手の圧力をどのようにはがしていくかが今節のポイントとなりそうだ。注目は昨季の9得点中6得点をホームでマークしているFW矢村健。2試合連続で無得点に終わったチームを救うべく、今季初ゴールを狙う。 大分は2試合連続のドロー。GK濵田太郎がPKストップの活躍を見せ、勝点1をもぎ取った形となった。昨季、藤枝に対しては2試合いずれも完封勝利。8月の対戦では高い位置でのボール奪取から決勝ゴールが生まれており、今回も連動した前からの守備で好機を創出したいところだ。 14:00 ファジアーノ岡山 vs レノファ山口FC(J2) 2連勝を狙った岡山だったが、前節は最後に落とし穴が。ラストプレーで同点ゴールを許し、勝点1の積み上げにとどまった。昨季リーグ最多タイの19引き分けを記録したことからも、勝ちきる強さを求めたいところ。昨季2試合ともに追いつかれて引き分けた山口戦で再び真価が問われることになる。 山口はホーム開幕戦で今季初勝利をマーク。岡山同様、2試合で勝点4として今節に臨む。注目選手はCKから先制ゴールを演出したDF新保海鈴。昨季J3で8アシストを記録した実力をさっそく発揮しており、左サイドからの正確なクロスは“志垣レノファ”のストロングポイントとなりそうだ。 14:00 V・ファーレン長崎 vs 清水エスパルス(J2) 長崎は前節1-2で敗戦。ただ、MF松澤海斗のクロスにFWエジガル・ジュニオが合わせて一矢を報い、途中投入の選手が結果を残したことはポジテイブな材料となった。清水には昨季1分1敗。いずれも試合終了間際に失点して勝点を落としたが、サポーターの後押しを味方に今度こそ勝利をつかみたい。 清水は開幕2連勝を達成。アカデミー育ちの“新キャプテン”FW北川航也が2得点を挙げたことで、勢いはさらに加速するはずだ。3連勝へのキーマンは前節に再三のファインセーブを見せたGK権田修一。FWフアンマ・デルガドら強烈な個を持つ相手攻撃陣の前に、絶対的守護神が立ちはだかる。 15:00 愛媛FC vs ロアッソ熊本(J2) 愛媛は前節、清水に0-2で敗戦。とはいえ狙い通りのショートカウンターから決定機を作る場面もあり、少なくない収穫を手にした。注目は昨季J3最多タイの10アシストを記録したMF茂木駿佑。そのうち8つがFW松田力へのアシストであり、J2の舞台でもホットライン開通に期待が懸かる。 熊本は前節に悔しいドロー。FW石川大地のゴールで先制したものの、90+3分に同点弾を許してしまった。開幕節では1-2の逆転負けを喫しており、カギを握るのはやはり“2点目”。1ゴール1アシストと、ここまでチームの全得点に関与しているMF豊田歩の左足に懸かる期待は大きい。 17:00 ザスパ群馬 vs ジェフユナイテッド千葉(J2) 群馬は2試合連続で1-1のドロー。追いつかれた第1節とは異なり、前節は終了間際にFW佐川洸介が同点ゴールをねじ込み、勝点1を拾う形となった。その劇的な展開を演出したのは失点を最小限に抑えた守備陣。今節もGK櫛引政敏を中心に、好調な相手攻撃陣を封じ込めることができるか。 千葉は藤枝を4-0で下して今季初白星。攻守にわたって積極的なプレーが光り、小林慶行監督も納得の快勝を収めた。『正田醤油スタジアム群馬』は昨季第41節、鮮やかな逆転勝利で昇格プレーオフ進出を決めた場所。手応えと良いイメージを携え、再び3ポイントを持ち帰りたい。