輪島と珠洲、開票開始前倒し 衆院選、地震と豪雨影響で1時間
●ダブル選の七尾30分遅れ 15日公示、27日投開票の衆院選で、輪島、珠洲両市は開票を2021年の前回選から1時間前倒しして始める。能登半島地震と奥能登豪雨を受けて投票時間を短縮するのに伴い、いずれも午後8時に作業をスタートする。これにより輪島の開票終了時刻は小選挙区で前回選より90分早い午後9時半となる。珠洲の終了時刻は未定。市長選との「ダブル選」となる七尾市は前回選より30分遅い午後11時半が見込まれる。 石川県内19市町の選挙管理委員会に取材したところ、小選挙区の開票終了予定時刻は、前回選に比べ白山、能美が10分、七尾、穴水が30分遅くなる。比例代表では白山が20分、七尾、穴水が30分遅くなる一方、能美は20分、輪島は90分早まる。 輪島、珠洲では、地震や豪雨で路上に亀裂や土砂が残っており、両選管は有権者が暗い時間帯に投票所に足を運ぶのは危険と判断。投票終了を全ての場所で早めるのに合わせ、開票開始を午後8時に繰り上げた。 輪島は、これまで開票所となっていた一本松総合運動公園体育館が地震で破損したため輪島中体育館を使用する。作業に当たる職員は前回と同規模の60人で、選管は所要時間に大きな変動はないと見込む。 珠洲も従来の開票所である健民体育館が物資置き場となっていることから、市役所隣の産業センターを代替の開票所とする。作業スペースが小さいため、職員は前回の100人から40人規模に減らす。終了予定時刻は未定となっている。 七尾はダブル選対応のため、開票担当の職員を前回の88人から112人に増員。投票所から開票所に向かう道路状況が悪いことを考慮し、比例代表の開票終了を30分遅い午前0時と見込んだ。投開票日が金沢マラソンと重なる金沢は400人が作業に当たる。 開票終了予定時刻は、小選挙区が1区で28日午前0時半、2、3区で27日午後11時半。比例代表は1区が28日午前1時、2区が午前0時5分、3区が午前0時。最高裁判所の国民審査は午前1時半に終わる見通し。