<高校野球>名将、広島新庄・迫田監督退任 中止のセンバツに出場確定 甲子園3度、強豪築く
アマ球界屈指の名将が4日、グラウンドに別れを告げた。2007年秋から広島新庄の監督を務めた迫田守昭さん(74)が、3月31日付で退任した。出場を確定させていた今春のセンバツは新型コロナウイルスの影響で中止になったが、広島県北広島町のグラウンドに集った選手らに「12年半、監督をさせてもらったことに感謝したい」と述べた。 【写真特集】センバツ中止決定に涙を見せる球児たち 広島新庄の監督に就いた当初、部員は20人ほど。自習などで練習に5、6人しか集まらない日もあった。それまでの指導を一変させて褒めることで選手のやる気を引き出し、3度の甲子園出場を誇る強豪校に成長させた。 退任を告げた4日のグラウンドには、迫田さんの指導を求めて広島新庄に進んだ2、3年生の約60人が顔をそろえた。スーツ姿であいさつを終えた迫田さんは、記者団に「寂しさはほとんどない。選手たちが今後、どのぐらい成長できるのか楽しみにしています」と語り、この日、夏の甲子園に向けて再始動したチームにエールを送った。【手呂内朱梨】