写真：Car Watch

　ジェイテクトは12月17日、スバル「クロストレック e-BOXER（ストロングハイブリッド）」向けに、コンパクトな電子制御カップリング「オイル共用式ITCC」を新開発したと発表した。 【画像】従来品と開発品のITCC搭載位置比較 　今回開発されたオイル共用式ITCC（Intelligent Torque Controlled Coupling）は、e-BOXER（ストロングハイブリッド）向けに、トランスミッション内へ搭載可能とした製品。e-BOXER（ストロングハイブリッド）の「走りの楽しさ」と「ハイブリッドならではの環境性能」を高次元で両立することに寄与するソリューションとして開発し、安全・安心なモビリティ社会の実現に貢献するとしている。 　新開発のオイル共用式ITCCは、従来品と比較して全長を約25％短縮。ITCC内クラッチの潤滑を最適設計することにより、クラッチの放熱性を高め、耐久性を向上させた。 　また、オイル共用式構造の採用により、トランスミッションとITCCでのオイル総使用量を削減し、環境負荷を低減。ITCC内部部品の最適化により、エンジンからの駆動力を瞬時に伝達することで、あらゆる路面状況で優れた走行安定性と心地よい加速性能を発揮し、幅広いシーンで走りの楽しさを提供するとした。 　ジェイテクトでは四輪駆動車の前後の駆動力配分を電子制御によってシームレスに調整し、車両の優れた運動性能と高い燃費性能の両立に貢献する製品であるITCCを1998年から手掛けており、その開発で培った電子制御技術や摩擦制御技術、材料技術はジェイテクトグループのコンピタンスの1つとなっている。 　今後もジェイテクトグループがもつコンピタンスを掛け合わせて、安全性や走行性の向上、環境性向上に貢献する自動車向けの製品・サービスの技術力をさらに高めていくとともに、次世代の自動車技術に貢献するできるNo.1＆Only Oneのシステムサプライヤーとして、新たな価値を提案していくとしている。