WTO会議、進展なく閉幕 閣僚宣言「改革に取り組む」
【アブダビ共同】アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで開かれていた世界貿易機関(WTO)の閣僚会議は2日未明に「WTOの機能改善に必要な改革に取り組む」とした閣僚宣言を採択して閉幕した。漁業や農業、紛争処理制度など主な議題で大きな進展はなかった。 最高意思決定機関である閣僚会議は2月26日に開幕。交渉は難航し、29日までの会期予定を3月1日まで延長。閉幕も2日未明にずれ込んだ。閉幕式でオコンジョイウェアラ事務局長は「意見の相違を乗り越え一致点を見つけ、実りある協力があった」と述べた。 WTOは全会一致を原則とし、合意形成に時間がかかるため「決められない組織」と指摘される。