お迎え後にエイズ感染が発覚したサビ猫。飼い主さんに守られながら暮らす“現在の姿”にほっこり
【今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.146】 「りんご猫」とは、FIV(ネコエイズウイルス)に感染している猫のこと。FIVはHIV(ヒトエイズウイルス)とは違って人にはうつらず、一生発症しないまま、ニャン生を終える猫もいます。 【画像】現在のきなこちゃん、お喋り好きな甘えん坊さん(全8枚) しかし、そうした情報は正しく広まっているとはいいがたく、FIVキャリアの子は里親が決まりにくいのが現状。cenzankou(@cenzankou)さん宅で暮らすサビ猫きなこちゃんも、りんご猫。 飼い主さんは動物愛護センターから、きなこちゃんを迎え入れました。
動物愛護センターからの譲渡後に「FIV」が判明
2017年、飼い主さんは里親募集サイトにて“命の期限”がついているサビ猫を探していたところ、動物愛護センターに収容されているきなこちゃんを発見。ボランティアさんの話しかけにお返事する姿を見て、引き出してあげたいと思いました。 FIVであることが判明したのは、譲渡後。血液検査を行った結果、陽性反応が出たのです。 「検便ではマンソン条虫と瓜実条虫が出たので、外暮らしでカエルなどを食べていたようです」
警戒心強めかと思いきや……
譲渡時から歯肉炎があり、前歯は3本。歯はFIVに罹患した時に顔が腫れて抜けたと考えられています。 お迎え当日、きなこちゃんは脱衣所にある洗濯機の上でじっとしながら威嚇。そのため、飼い主さんは脱衣所に猫トイレを置き、洗濯機の上でご飯を食べてもらいました。 警戒心強めな姿から家慣れには時間がかかるかと思いきや、お迎えから3日目、きなこちゃんの態度に嬉しい変化が。ご飯の後、飼い主さんの膝に乗ったり、ズボンで爪とぎしたりと、怖がりながらも甘えてくれたのです。
お喋り好きで謎の“パンチ癖”を持つ愛猫との日常
ただし、人が立つ、座るなどするとベッド下へ逃げ込んでしまったそう。そこで、飼い主さんは「見えてません・構いませんアピール」をし、甘えてきた時にだけ撫でることにしました。 「しばらくはベッドの下が住処でしたが、迎えて1ヶ月半を過ぎた頃、初めて私のベッドに上がり、布団の上で丸くなってくれました。それから半月後には枕に乗り、顔に寄りかかってくれたんです」 共に暮らす中で、飼い主さんはきなこちゃんの愛くるしさをたくさん知りました。お喋り好きのきなこちゃんは飼い主さんが話しかけると、かわいくお返事。サイレントニャーを返してくれることもあります。 また、撫でていた手を引っ込めようとすると、なぜか猫パンチを繰り出してくるというかわいい癖も。 「空のフード皿を下げる時も、私の手をパンチします。あと、猫トイレのシーツ交換を始めると走ってきて、そばに座って見届けます(笑)」