日本ハム栗山英樹CBO（2024年2月撮影）

＜プロ野球ドラフト会議＞◇24日 　日本ハムはドラフト前日の23日に、都内でスカウト会議を行った。ドラフト後に自身の去就について話すことを明言している新庄剛志監督（52）も途中から一時参加した会議の時間は約4時間半。1位入札選手の決定は当日に先送りした。 【写真】軽トラを運転して登場した栗山英樹氏 　会議後に取材対応したのは、昨オフにチーム強化の中枢を担うチーフ・ベースボール・オフィサー（CBO）に就任し、初めてフロント側としてドラフト戦線を巡ってきた栗山英樹CBO（63）。くじ引き役はガリガリ君で予備抽選プランなど場を和ませながらも「今年のドラフトって結構難しい」と表現したように、ロングランの話し合いを終えてもまだまだ悩める胸中を明かした。 　主な一問一答は以下の通り。 　栗山CBO　監督が言った通りです。 　－何も言ってなかったです（笑い）。…1位は決まりましたか 　栗山CBO　いやいや、相当みんなと話したけど、まあまあまあまあ方向性は絞っていって、最終的に明日（24日）。もう一晩寝て、みんなの顔を見てっていう感じだね。まあまあ、そんな感じです。 　－公表もせず 　栗山CBO　公表しないですね。公表はしないっていうか、だから本当に決まりきってない感じ。ちょっともう1回最終的に整理をして。方向性は出してるけど、もう1回再確認をして、という感じですね。 　－何人ぐらいまで絞り込んだ 　栗山CBO　まあまあまあまあ、みんなが思ってる通りぐらいには絞られた。もちろん、これが20人っていうわけにはいかないんで。1位のこと言っているんだよね？ 　－はい、1位候補のことです 　栗山CBO　それはある程度は絞ってるけど、今チームにとって何が必要なのかっていうのは、もう1回みんなで。監督からチームの事情も含めて聞いて、方向性っていうのは再確認しながら、最終的にはそれも受けながら、どれが一番チームにとって（いいのか）。もちろん来年もそうだし、3年後、5年後に向けてもいろんなバランスというのを考えなきゃいけないんで、こちらはね。それも踏まえて。ちょっと悪い、この人に決めましたっていうことではないので。申し訳ない。ちょっともう少しだけ、自分の中で整理します。 　－現実的に考えると、3、4人ぐらいに絞った 　栗山CBO　それはもう、みんなが自分の頭の中で思ってる数字を書いてもらって構わないし。やっぱり可能性はある選手いるんでね。だから、そういうことも含めて。ちょっとフワッとしすぎて悪いけど、そんな感じ。今年に関してはね。 　－投手か野手かという方向性も 　栗山CBO　それはだから言ってるように両方とも選択肢があるわけじゃない、今チームにとって。もちろん今年のチーム状況、来年勝つために必要なものっていうのは両方とも、両分野で必要になってくるところはやっぱあるので、それも含めて。ちょっと本当に申し訳ない。俺っぽくないフワッとした会見になってるけど（笑い）。なんとも難しいなって。特にほら、毎年さ、結構各チームも公表したりするじゃん。それで（1位指名が）ばらけるとか。今年のドラフトって結構難しいドラフトになってるのは、もう事実なんで。そういうところで、めちゃくちゃフワッとしてる。会見しても何の意味もなく、何も書けないような会見だと思うよ。1時間しゃべっても（笑い）そういうことも理解してもらいながら。 　－どういう意味で今年は難しいドラフトなのか 　栗山CBO　正直に言えば、ものすごくドラフト上位候補の選手が集まってる年かっていうと、そうではない感じもちょっと当然あるわけだよね。逆に言うと、大化けしてもらいたいみたいな期待感とか、そういう特に俺みたいなのが大好きなタイプ。ダメかもしんないけど、なんか“すげくなる”（すごい選手になる）みたいなところで勝負してぇ、みたいな子がすごく多いドラフトになってる感じがするんだよ、俺はね。だから、そういうところも含めてっていう感じですかね。 　－新庄監督から要望は 　栗山CBO　監督からは、監督として一番、じゃあ具体的に勝つために一番ココどうですかっていうのは話をした。これに関しては悪い、ちょっとココだっていうことは言い切れないんだけど、はっきりと監督の中にはイメージがあるから。それはこっちが想像してたのと同じところは突いているので、そういうことも意識をしながらドラフトしていくということ。これは1位に限らず、下位のところも含めて、やっていかなきゃいけない。で、それはまあまあ立場上、監督の気持ちもすごく俺は理解ができるし、その監督がやられたい、監督としてやらなきゃいけないことと、そのフロントとしてやらなきゃいけないことっていうのは…申し訳ないけど想像は付くので。監督の気持ちは、すごくよく理解できたところもある。なるべく少しでも応援する、我々が手伝ってあげられることは必死に手伝ってあげたいし。それプラス、だから何度も言うように3年後、5年後を見据えてやらなければいけないところもあるんで。 　－可能性としては、来年すぐに出られそうな選手を… 　栗山CBO　それも来年、本当にそこで頑張ってくれる選手がピンポイントでいるならばっていうところもあるし、逆に言えば、そうじゃないところに、3年後になるかもしれないけど、このチームの中心になるっていう選手がいるんだったら、そっち行きたいしっていう。それはだから、選択肢がいくつかあるので。両方とも選択肢がある。それをどういう風にするのかっていうのは、だいたい方向性は出したけども、どっちもどっちっていうところもあるので。そこはちょっともう1回、みんなの言ってることがすごく理解ができてるから、そこも一晩経つとまた整理されると思うんで、それを持って明日、最終確認をしてもらってっていう感じではある。 　－もし、くじ引きになったら栗山CBOが… 　栗山CBO　くじになった場合も…（笑い）くじになった場合も考えます。誰が…それも今日話したんだど、明日までに誰が引いたら一番（当たりを）引くのか考える。予備抽選とか、勝手にやってくれ、みたいなことをみんなに言ってて（笑い）。ほら監督の時、俺、監督室でくじの練習とかしてたよね（笑い）。なんか（今回は）練習はしてないけど、今日の夜なんか…アイスクリーム買って当たったら…そんな感じ（笑い）。 　－はっきり決まってない 　栗山CBO　だから、考えるよ（笑い）。そうなったらよ。もし、くじになるなら。くじになるなら。 　－くじ引き役も予想しないといけないですけど… 　栗山CBO　だから今日、（くじ引き役の）候補になる人全員に、そのアイスクリームを買ってもらって…なんだっけ、あれ？ 　－ガリガリ君ですか 　栗山CBO　そうそう、ガリガリ君！　たまに当たるじゃん。俺、2回ぐらい当たったことある。（ドラフトの）くじは当たったことないから（苦笑い）。 　－くじ引き役の候補は何人ぐらい 　栗山CBO　ここ（ドラフト会場のテーブルに）出てきた人全員…っていうか、テーブルに座るのは6人でしょ。6人は可能性がある。それはだって、それ以外の人、引けないでしょ。急に出てくるわけにいかないから。それはたぶんテーブルに座ってる人だけだよね。 　－栗山CBOは、くじを引きたいですか 　栗山CBO　俺はちょっと…俺はだって、監督時代に（くじ引き役として）抹消されたんだ（笑い）。「絶対にくじ引かせない」とかヨシ（吉村チーム統轄本部長）に言われて…。 　－今まで2回当たりが出たことがあるなら、今夜は当たりを3つぐらい出したらいけるんじゃないですか 　栗山CBO　そうだな。じゃあ、今日ちょっと買ってみるよ。 　－北海道関係の選手は、どれくらい指名候補のリストに残っていますか 　栗山CBO　いや、今年はやっぱ結構残ってるよ。本当にその一時期、東北から選手がダーって出てきて。今は北海道から本当に選手が出てくるから。その北海道はもちろん我々大事にするけれども。本当に北海道は、これから選手出てくると思うよ。（最近の）流れを見てると。（今回も）結構残ってるよ。みんなが書いてる選手は結構残っているよ。 　－5人前後 　栗山CBO　そうだね。あとは、みんなが祈って、いい選手（と縁がつながる）ドラフトになるようにやってください。大丈夫ですか？　さよなら。