大補強の“目玉”に…プロ野球、争奪戦となったFA戦士6人
プロ野球のオフシーズンには、毎年フリーエージェント(FA)移籍が大きな注目を集める。今オフもすでに西川龍馬がオリックス、山﨑福也が日本ハム入りを決断したが、移籍先の球団以外にも、複数球団が獲得に乗り出していた。そこで今回は、大争奪戦の末に移籍したFA戦士を紹介したい。 【表】2023年プロ野球、FA権有資格者一覧(国内・海外)
近藤健介
・投打:右投左打 ・身長/体重:171cm/86kg ・生年月日:1993年8月9日 ・経歴:横浜高 ・ドラフト:2011年ドラフト4位 昨オフのFA市場で最大の目玉となった近藤健介。東北楽天ゴールデンイーグルスを除くパ・リーグ球団が獲得に乗り出した。 2011年ドラフト4位で北海道日本ハムファイターズに入団。捕手としてプロ入りしたが、三塁や外野で出場機会を増やした。2015年には打率.326、8本塁打、60打点の好成績をマーク。 その後は故障に泣かされたシーズンもあったが、持ち前の打棒を遺憾なく発揮。2019年からは2年連続で最高出塁率のタイトルを獲得した。 特に短縮シーズンとなった2020年には、打率.340、5本塁打、60打点、出塁率.469と傑出した数字を記録した。 2022年オフにFA権を行使すると、宣言残留を認める日本ハムに加え、パ・リーグ4球団(ソフトバンク、西武、ロッテ、オリックス)の争奪戦に。最終的に7年の大型契約を提示したソフトバンクへの移籍を決断した。 移籍初年度の今季は、本塁打数が大幅に増加。全143試合出場で打率.303、自己最多の26本塁打、87打点をマーク。初の本塁打王、打点王に加え、3度目の最高出塁率に輝いた。
浅村栄斗
・投打:右投右打 ・身長/体重:182cm/90kg ・生年月日:1990年11月12日 ・経歴:大阪桐蔭高 ・ドラフト:2008年ドラフト3位 現在は東北楽天ゴールデンイーグルスの主砲に君臨し、今季の本塁打王を獲得した浅村栄斗。FA宣言時には、複数球団による争奪戦となった。 2008年ドラフト3位で埼玉西武ライオンズに入団。高卒2年目の2010年に一軍デビューすると、翌2011年にレギュラーの座を奪取。2013年には打率.317、27本塁打、110打点の好成績を残し、打点王に輝いた。 その後も打線の中心を担い、2018年は打率.310、32本塁打、127打点と傑出した数字で2度目の打点王を戴冠。同年オフに国内FA権を行使した。 所属先の西武とパ・リーグ3球団(楽天、ソフトバンク、オリックス)による争奪戦の末、楽天への移籍が決定。 移籍初年度は球団で唯一となる全試合に出場し、自己最多の33本塁打を放つと、翌2020年にも打率.280、32本塁打、104打点の好成績を残し、自身初の本塁打王に輝いた。 今季も全143試合に出場し、打率.274、26本塁打、78打点をマーク。2度目のホームランキングに輝く働きを見せた。