【大学野球】東海大の親子対決は〝息子に軍配″…オータムフレッシュリーグin静岡
◆大学野球 ◇オータムフレッシュリーグin静岡 第1日 東海大4-2東海大静岡(15日、草薙球場) 開幕し、2試合が行われた。系列大学対決となった第1試合では、東海大静岡の手塚慎太郎監督(49)と東海大の手塚大晴左翼手(1年)の“親子対決”が実現した。軍配は4―2で息子に上がった。第2試合の日大国際は東海大に2―5(時間規定により8回で終了)で逆転負けを喫した。 胸中は複雑だった。東海大静岡の手塚監督は立ったり座ったり…。6回から途中出場した一人息子の打席を落ち着かない様子で見守った。ただ6回先頭は空振り三振。8回2死一塁の第2打席は四球。指揮官は「相手なので(ベンチでの)反応が難しかった。ただ、本人にとっては初めての草薙球場でのプレー。その姿を見れる機会をくれた大会に感謝しています」と、ほほえんだ。 安打はなかったが、大晴の表情は晴れやかだった。静岡出身で付属小から東海大静岡中に進学。高校は父と同じ徳島の鳴門でプレー。父は明大卒だが「タテジマ」に憧れ東海大に進学した。手塚監督は、今秋のプロ野球ドラフト会議で巨人から5位指名を受けた宮原駿介投手らを育てた。その父が見守る中での試合は高校3年夏、準優勝で終わった決勝以来だった。 東海大が今大会に出場したのは初めて。来秋に再戦する可能性もあるが、大晴はまだ出場がない首都大学リーグ1部での出場に闘志を燃やす。「父もそれを望んでいる。なんとしてでも結果を残したい。プロ野球選手になる夢も諦めずに頑張りたい」。父は「競争が激しいチーム。死ぬ気で頑張ってほしい」とエールを送った。 (伊藤 明日香)
報知新聞社