エンディングノートは最期の贈り物! どんなことを書けばいい?
ここ数年、筆者は「エンディングノート」の良さを再認識する場面がありました。ただ、「エンディングノート」は、その言葉自体は世間に広く認知されるようになりましたが、まだまだ活用できているとまでは言えません。そこで今回は、エンディングノートの大切さと活用方法について、お話しします。
エンディングノートは「手書き派」? 「入力派」?
エンディングノートは、手書きでもデータでも残すことができる時代になりました。当初は、手書きのものだけでしたが、現在はデータとして残せるエンディングノートもあるようです。 「あるようです」と書いたのは、エンディングノートは「手書き」だからこそ、手書きならではの味があるものなので、入力するというのは、少し違うように感じるためです。 なぜ、そこまで言うのかというと、「手書き」=「作者の字」ということであり、エンディングノートを見た人にとっては、その書いた人の字を懐かしむことができるからです。 例えば、書いた人が親であれば、親の字を懐かしむことができます。親の字は、小さな頃から色々な場面で見ていて、その字を見ると親を思い出すことでしょう。「字」1つとっても、思い出になるものです。 しかしながら、データとして残せるエンディングノートにもメリットはあります。気軽に入力するだけでエンディングノートが完成するため、「手書きで作成するのはハードルが高いな」と感じている人にとっては、まずはデータの入力から始めてみるのも1つです。
エンディングノートの必要性を再認識した理由
筆者がエンディングノートの必要性を再認識できたのは、友人の一言でした。「エンディングノートって書きたいことがいっぱい書ける。そしてこれをこのまま渡せるなんて、便利。」 ある日、その友人から、「エンディングノートが至急欲しい。」と連絡がありました。ただ、筆者はそのとき、「至急」の意味が飲み込めませんでした。そのため共通の友人に尋ねると、余命わずかと宣告されたとのことでした。 頭が真っ白になりつつも、急いでエンディングノートを送り、書き方等も伝えたところ、友人は無事に書き終えたようで、そのときに前述した一言をもらいました。 市販のエンディングノートであれ、無料でダウンロードできるエンディングノートであれ、人は最期に伝えたい思いをたくさん持っています。そのため、何かに遺すことは大切です。エンディングノートの必要性を再認識した瞬間でした。