天理24年ぶり4強 仙台育英に大勝 春通算30勝 選抜高校野球
第93回選抜高校野球大会は第9日の29日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で準々決勝が行われ、春夏計3回優勝の天理(奈良)が2年連続14回目出場の仙台育英(宮城)を10-3で破り、優勝した第69回大会(1997年)以来24年ぶりの4強入りを決めた。 【天理vs仙台育英の試合を写真特集で】 春のセンバツは通算30勝目で、奈良県勢としても通算60勝目。仙台育英の敗退で東北勢はすべて姿を消した。 天理が打ち勝った。同点の四回2死満塁から政所、内山の連続適時打で4点を勝ち越し。五回は杉下、六回は瀬の2点二塁打で突き放した。先発の達は8四死球と制球に苦しみながらも8回3失点。仙台育英は三回に八巻のソロと島貫の犠飛で同点としたが、その後は打線がつながらず、四回に3失策するなど守りも乱れた。 ◇天理・中村良二監督 好投手ぞろいなので、接戦になると予想していた。先に点を取れたのでちょっと楽な気持ちでいけた。(164球投げた)達は点差がついた七回に(交代を)どうするか聞いたが、次に備えて投げたいとのことだったので、投げさせた。 ◇天理・達孝太投手 (8回を投げて3失点の内容について)今日の投球で良かったところはない。0点です。疲労は全くなかったが一回にギアを上げすぎた。(四回に味方が4点を勝ち越し)気持ちのスイッチを上げることができた。 ◇仙台育英・須江航監督 一度もリードできず、追いかける展開にしてしまったことがすべて。(攻撃で)動きづらくなってしまった。高めを振らないなど打撃面での対策は十分だったが、失点のコントロールができなかった。 ◇仙台育英・伊藤樹投手 (二回から2番手で登板。4回3分の2を投げて8失点)味方のミスが出たところでカバーすることができずに本当に悔しい。実力のなさが出た。甲子園はすごく怖いところだった。 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。