船橋の新医療センター、27年度開院は困難 入札中止「少なくとも1年遅れ」 メディカルタウン構想
船橋市病院局は、海老川上流の区画整理地区「メディカルタウン」内に移転新築する市立医療センターについて、2027年度中としてきた新病院の開院時期が少なくとも1年は遅れる見込みであることを明らかにした。9月に予定されていた建て替え工事の入札が参加予定だった共同企業体(JV)の辞退で中止になっていた。定例市議会で岩井友子議員(共産)の一般質問に答えた。 同局によると、辞退の理由についてヒアリングを行ったところ、JV側は工事費のかい離と工期の不足を指摘。JV側は積算価格が予定価格より25%超過しており、工期は6カ月足りないと答えたという。また、他のゼネコンに行った意見聴取では、各社とも「27年度までは手持ちの工事でいっぱい」などとして、現時点での同工事の入札参加に消極的だった。 同局は「ヒアリング結果などを踏まえ、今後の方向性は検討中」としつつも「27年度の開院は難しい」「入札事務をすぐに始めても、少なくとも1年は遅れる見込み」と答えた。 新病院は本年度中に着工し、27年11月に工事完了、同年度中の開院を目指していた。再入札の時期は未定。