何かに気づいてゾワッ…100枚超の「怪文書」に潜む謎を考察、話題の展覧会が大阪に
ホラーカンパニー「株式会社闇」と怪談作家・梨による展覧会『その怪文書を読みましたか』。2023年に東京・渋谷でおこなわれ、関西での開催も望まれていた同展が、1月13日より「心斎橋オーパ」(大阪市中央区)にてスタートする。それに先駆けておこなわれた内覧会で、さっそく体験してきた。 【写真】一見よくあるパンフレットにも、謎が隠されている…? ■ 100枚以上の怪文書にゾワッ… お化け屋敷や恐怖イベントの制作を手掛けるホラーコンテンツのスペシャリスト「株式会社闇」と、2022年年末に放送され、視聴者を混乱に陥れた深夜番組『このテープもってないですか?』(BSテレ東)の構成などで知られる作家・梨が手を組んだ同展。 ホラー好きの筆者からすればたまらないコラボに胸を躍らせつつ、会場がある9階に到着すると、ガラス窓には怪しげな紙がビッシリ。入る前から既に異様な雰囲気を放っており、たまたま通りかかったと思しき人が呆気に取られている姿も見かけた。 「考察型展覧会」という聞き慣れないコンセプトの同展だが、楽しみ方はいたって自由。会場に張り巡らされた100枚以上の怪文書を読み進め、写真を撮ったり同行者とあれこれ話してみたり、気になった点を書き留めてみたり・・・。 民家や電柱に貼られていたという手書きの怪文書やポスター、ネット掲示板・SNSへの書き込みに写真、果ては動画まで、あらゆる形態の「怪文書」を見ていき、潜んでいる謎を考察するというものだ。 展示されている怪文書には、具体的な地名や団体名も登場する。なかにはインターネットで検索するとホームページが出てくるワードもあり、だんだんと目にしているものが虚構なのか現実なのか、揺らいでくる恐怖感に包まれていく。 一部の怪文書には梨氏による解説パネルも設置されているが、会場を進んでいくうち「この解説も信用できるのだろうか?」という言いしれぬ不安が湧いてくるので不思議だ。また、大阪会場から新たに追加された怪文書もあり、リアルタイムの恐怖を味わうことができる(何かに気づいたときにゾワッ・・・)。 担当者によれば、先駆けて開催された東京や広島の会場ではリピーターも多かったという。一部展示をのぞけば写真や感想はSNSでシェアできるため、自分なりに考察を整理し、「#その怪文書を読みましたか」というハッシュタグでSNSに投稿された考察を見て再訪するという楽しみ方もできそうだ。 ◇ 『その怪文書を読みましたか』は、心斎橋オーパの9階「OPA GALLERY」にて、1月28日まで開催される。チケット料金は1200円(土日は日時指定券)。 取材・文・写真/つちだ四郎