「このジジイが、未成年に見えるのか!」コンビニで年齢確認のお願いにすら激怒!老害が増え続ける日本でこれから起きること。
「老害」という言葉が一般的になったのは2000年代になってからだろうか。あなたは老害にどんなイメージをお持ちだろうか。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。 「すぐキレる高齢者、そんなイメージをお持ちの人は少し危険かもしれません。脳の萎縮は30代から徐々に始まると言われています。さらに若い世代から見れば、40代であっても老害認定されることも少なくありません」。 確かに「老害」を高齢者を揶揄するだけの意味で使うのは危険だ。 「年々、脳の萎縮は進みますし、新しいことに挑戦する機会がどうしても減るので、高齢者がいわゆる老害になる割合は多いでしょう。しかし、自分もそうなる可能性があると40代以降は知っておくといいと思います」。 今回はそんな「老害」にまつわるエピソードをお持ちだと話す、40代男性から話を聞くことが出来た。 ----------------------------------------------------------
田中直也さん(仮名・49歳)は、コンビニを経営している。コンビニは今や、生活の中心とも言える存在。とにかく毎日ドラマが起こると話す。 「住宅街にあるコンビニですから、本当にいろんな人がやってきます。もともと親父とお袋が営んでいた酒屋を僕の代でコンビニに替えたので、昔馴染みのお客様もいます。ただ、近所もいろいろ変わって、見知らぬ人も増えた印象です」。 スタッフも客も日本人だけでなく、外国人もどんどん増えているそうだ。 「アルバイトの半数は、外国人です。みんな勤勉でとても助かっています。もちろん、言葉足らずでトラブルになることもありますけど…」。 たいていそういう人に絡んでいくのは、高齢者だと話す。
「高齢者のすべてとは言いませんが、一定数は人を外国人や若いスタッフへのあたりが強い。先日大きなトラブルになったのが、お酒販売の確認ボタン。お相手がいくら年齢を重ねていても、ボタンを押してもらえるよう促すんですが、それに対して文句をいうお客さんがとにかく多いんです。酔っ払っていたりすると本当に大変。怒鳴り散らす人もいます。高齢者だけでなく、40代後半とか50代でもイラッとするのか舌打ちする人とかいますよ」。 今回対応していたのは、留学生バイトだったそう。 「バイトの子が男の子だったからか、さらにあたりも強くて…。こんな見た目で20歳以下に見えるか?にはじまり、手間かけてんのに頭ひとつ下げられねーのかよと迫っていて、本当に困ってしまいました。かなり酔っていたので、警察を呼ぶことになると言って諌めましたが、不服そうでしたね。結局、その一件で、そのバイトの子は辞めてしまいました。もしかしたら別の理由があったのかもしれませんけど」。 タバコでもしばしば同じ問答が繰り返されるという。 「別のお客様は、他店舗ではこんなボタン押したことがないといいだしたり…」。 店によって違いがあるのだろうか?【後編】でさらに詳しく話を聞いていきたい。 取材・文/悠木 律