中国長安汽車、無骨な電動SUV「G318」 2025年に欧州導入へ
欧州市場に電動SUV投入
中国の自動車メーカーである長安汽車は、新型の電動SUV「G318」を2025年に欧州市場に投入する予定だ。傘下のディーパル(深藍)ブランドから発売する。 【写真】世界に広がる中国電動SUV【長安汽車、シャオペン、ニオの最新モデルを写真で見る】 (25枚) G318の詳細は明かされていないが、関係者によると全長はほぼ5mに達するという。長安汽車のタイ工場で生産され、グローバルに展開するとされる。 また、中国のSUV人気に沿って新しいラダーフレームシャシーを採用し、オフロード性能を高める。当初は、ガソリンエンジンを発電機とするレンジエクステンダーEVを搭載すると見られている。 中国で販売されるディーパルのL07やS07と同様、1.5L 4気筒ガソリンエンジンで発電し、2基の電気モーターから合計出力約260psを発生する四輪駆動モデルとなるだろう。 バッテリーとしては19.0kWhまたは28.4kWhのリチウムイオンが候補に挙げられる。1回の充電での航続距離は、中国CLTCテストで515kmから1200km。 L07とS07には、BEV(バッテリーEV)とFCEV(水素燃料電池車)のバージョンも用意されている。 ディーパルブランドは2022年に設立され、グローバル展開を目指している。長安汽車の関係者は取材に対し、アジアと欧州に参入し、2024年までに両市場で年間45万台を販売する計画であると語った。2023年の長安汽車全体の世界販売台数は255万台だった。 グローバル展開の一環として、長安汽車は約365億円を投じてタイのラヨーンに新工場を建設する。同工場では左ハンドル車と右ハンドル車を生産し、2025年で年産10万台、長期的には20万台まで増やす計画だ。
グレッグ・ケーブル(執筆) 林汰久也(翻訳)