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現在、首都圏の小学生のうち、およそ4.7人に1人が中学受験をしているのだそうです。 「家庭で受験勉強をするなら、どのように進めればいいのか？」など、どんどん過熱する中学受験に関するお悩みを抱えているご家庭も多いのではないでしょうか？ 賢い子に育てたいなら「ダイニングテーブル」で絶対にやってはいけないこと そんな、中学受験に不安を抱えている親御さんに、是非とも読んでいただきたいのが、無名校から毎年東大合格者を輩出し話題の「緑鐵受験指導ゼミナール」の代表で、精神科医でもある和田秀樹さんの著書『勉強できる子が家でしていること 12歳までの家庭教育マニュアル』です。 今回は、その中から、「子ども部屋での学習か、リビングルームでの学習か」のトピックスをご紹介。いまではリビングルームでの学習が新たなスタンダードになりつつあるのだとか！　そのメリットとは？

子ども部屋での学習か、リビングルームでの学習か

家庭での娯楽の中心がテレビだった時代、その誘惑に負けないように、子ども部屋で勉強をすることが主流でした。それがいまでは住まいの条件もだいぶ変わって、対面式のキッチンとリビングルームが一体化したLDKが浸透しました。親が家事をしながら子どもの世話や見守りがしやすいため、子育て世帯にマッチした環境です。中学受験を制した子の多くが、子ども部屋ではなく、リビングルームで学習していたことが注目され、いまではリビングルームでの学習がスタンダードになりつつあります。 そのメリットは、なんといってもインターネットの誘惑がないことでしょう。 親の目が届かない子ども部屋では、勉強しているように見せかけて、実際にはスマホやタブレット、ゲームで遊んでいるかもしれません。とくに自分専用のスマホが与えられていると、親に内緒で制限時間を超えて使っている場合もあり得ます。親が同じ空間にいるだけで、スマホやゲームなどに触れる抑止力になるので、この影響は非常に大きいと思います。 小学生の場合、親に向かって読み聞かせをさせるような国語の宿題が出ていることも多いと思います。リビングルーム学習では、子どもの前に座って集中して聞いてあげることができます。 また算数の宿題では、親が丸付けをするケースもあるでしょう。子どもが間違いやすい問題や、行き詰まっている問題がわかるので、見逃さずに解き方を教えてあげることができます。 このとき、ダイニングテーブルなどでは、子どもの斜め前に座るのがポイントです。真正面では尋問されているような威圧的な雰囲気になりがちなので、子どもが苦痛に感じてしまいます。 そして「なんでこんな問題がわからないの！」などと、怒りに任せて子どものやる気が失せるようなことは言わず、集中力が途切れたら、勉強とは関係のない話を持ち込んでみましょう。リラックスしながらも集中できる距離感が大事です。 高学年になると難しい問題も増えてきて、教える自信がなくなるかもしれませんが、解答を見ながらであれば教えられると思います。一緒に勉強をするような気持ちで取り組んでみてください。親が伴走をしてくれていると感じることで、子どもの情緒は安定し、モチベーションもあがるでしょう。