FRB、金利0.25%下げ決定 来年の利下げは2回に半減
(CNN) 米連邦準備制度理事会(FRB)は18日、米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、政策金利の0.25%引き下げを決定した。利下げは3会合連続。来年見込んでいる利下げ回数は2回とし、従来の予想から半減した。 来年の利下げに慎重な姿勢が示されたことを受けて、米株式市場ではダウ工業株平均が大幅に下落した。ダウは前日、1978年2月以来46年ぶりとなる9営業日連続の下落となっていた。 FRBは労働市場の健全性を維持するために、高金利による経済への圧力の緩和を図っている。だが、景気が底堅く、ここ数カ月インフレ抑制が進んでいないため、今後の利下げは見通せない状況。 FRBは四半期ごとに公表する経済見通しで、FOMC参加者が予測する来年の利下げ回数の中央値は2回とした。9月に示されていた4回から半減した。 だが、米経済はトランプ次期大統領の政策や選出された議員らによる法案に左右されることが予想されるため、FRBの予測の前提は大きく変わることもあり得る。トランプ氏が約束している広範に及ぶ関税や不法移民の強制送還は米経済にとって大きな重荷となる可能性がある。そうなれば、FRBは利下げについて再検討を迫られることになる。