18番のグリーンで、勝利を決めたキム・シウーのパットを喜ぶ松山英樹擁する世界選抜チーム

松山英樹擁する世界選抜とスコッティ・シェフラー擁するアメリカ代表のチーム対抗戦、プレジデンツカップが2日目を終え、大会も残り2日。大会を配信するU-NEXTの取材スタッフが現地の様子を「みんなのゴルフダイジェスト」に寄稿してくれた。 スイープに貢献した世界選抜のエース松山英樹。アイアン後方連続写真(撮影／Blue Sky Photos)

プレジデンツカップ初日。観客に声援を求める松山英樹

日本の皆さん、プレジデンツカップはご覧になっていらっしゃいますか？ とにかく凄いことが起きています！ 初日、アメリカ代表が5戦全勝、2007年以来のスイープ(全勝のことをこう呼んでいます)と圧倒的な強さを見せ、勝敗の帰趨は決まってしまったかと思いきや、なんと2日目は世界選抜が5戦全勝のお返しスイープ！ 17年ぶりのスイープを、2日連続で、しかもそれぞれのチームで達成してしまうというド派手な展開で点差をイーブンに戻し、3日目を迎えることになりました。 より緊張感の高まる3日目はぜひ皆さんに観ていただきたく、プレジデンツカップ初取材の私・U-NEXTスタッフ今井から、現地で感じた大会ならではの見どころをお伝えさせていただきます！ まず、なんといっても観客の声援が段違いに大きいです。ただでさえ盛り上がるチーム戦、地元カナダの選手を3人(コーリー・コナーズ、テイラー・ペンリス、マッケンジー・ヒューズ)を擁する世界選抜チームに熱い熱い声援が各所で飛び交います。また、応援だけではなくアメリカ代表へのブーイングもチラホラ。シェフラーやザンダー・シャフフェレにブーイングが飛ぶという珍しい事態に本人たちも苦笑いです。 ただし、これはあくまでもポーズ。スウィングのルーティンに入ると同時に応援もブーイングも静かになり、選手に近いところの観客席では笑顔でアメリカ代表にもタッチを求めます。観客の皆さんの根底に、ゴルフというスポーツに対しての敬意があるように感じました。 そういった環境でのプレーとなると、選手たちの気合の入り方もまた違うようで、松山英樹プロが観客を煽って声援を要求するという、珍しい場面も。世界選抜のエースとして参戦する松山プロにはどのホールでも熱い声援が向けられます。