「とにかくすごいことが起こっています!」 いまからでも遅くない! プレジデンツカップってどんな大会? 見どころは?
しかし、なんといってもいちばんの見どころは、ダブルス、マッチプレーによって生まれる戦略性です。 例えば2日目の7番ホール、パー3。 アメリカ代表のマックス・ホーマ&ブライアン・ハーマンとクリスティアン・ベゾイデンハウト&ジェイソン・デイの対戦は、6番ホールまでのポイントがイーブン。先に打つアメリカ代表のホーマはピンをデッドに狙うではなくグリーンセンターに打ちます。後を打つのは世界選抜のベゾイデンハウト。ここでベゾイデンハウトは同じくグリーンセンターに。 アメリカ代表はあえて攻撃をしかけずにセンターに打つことで、自チームのリスクを回避しつつ、後攻の世界選抜チームに安全策でセンターに打ってパター勝負をするか、ピンをデッドに狙ってリスクを取るかの複数の選択肢を押し付けることができ、判断を迷わせることができます。ガードを固めながら前に出るといったところでしょうか。 同じホールでアメリカ代表ウィンダム・クラーク&トニー・フィナウとコーリー・コナーズ&マッケンジー・ヒューズ(地元コンビ!)の対戦は、6番ホールまで世界選抜が3ポイントのリード。先を打つ世界選抜のコナーズはピンをデットに狙い成功。点差を守りながら相手のミスを誘うのではなく、あくまで自分たちの手でトドメを刺しにいきます。後を打つアメリカ代表のフィナウはピンをデッドに狙い返し、見事成功しますが、点差をこれ以上広げられることが厳しい状況ではこの選択肢以外はなく、プレッシャーをかけられた状態でリスクのあるショットを打たざるを得ないため、圧倒的に世界選抜のペースになっている状態です。 こういった打つ順番を含めた攻めと守りの駆け引きを、世界のトップオブトップのプロたちが繰り広げるというのが、とにかく面白い。いつもとはまた違った観戦を楽しめるかと思います。 また、早く決着がついたチームは、他のチームの応援に回ります。プロが他のプロを応援するというなかなか見れない光景は必見です。 3日目は午前にフォアボール(二人一組がそれぞれ、自分のボールでプレー。各ホール成績の良い人のスコアが採用される方式)4試合、午後にフォアサム(二人一組のチームで、二人がひとつのボールを交互に打ってプレーする方式)4試合の計8試合で、松山プロは2試合の出場可能性があります。松山プロは2日目を終えたインタビューで「午前と午後、両方出られるかはわからないですけど、選ばれたら切り替えてやるだけです」とのこと。 世界選抜がこのまま波に乗るのか、はたまたアメリカ代表が再び盛り返すのか。勝負の3日目、一緒に楽しみましょう! U-NEXT /今井敬太
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