「意図的だった!?」アン王女、戴冠式で「ヘンリー王子の顔をブロック」と話題を呼んだ“羽根”の真相明かす
昨年5月6日に英ロンドンのウェストミンスター寺院で行われた英王室のチャールズ国王の戴冠式で、軍服をまとい、王室メンバーとしてただ一人馬に騎乗し、パレードの軍列を先導して世界中を釘付けにしたアン王女。 【写真・動画】羽根飾りがヘンリー王子の顔に丸かぶりとなる様子 君主のボディガードにあたる「ゴールドスティック・イン・ウェイティング」の役割を担い、6000人の軍列の先頭に立った麗人ぶりが話題となったが、その裏で大きな赤い羽根飾りがついた帽子で甥ヘンリー王子の顔を遮った疑惑が世間を騒がせた。
ヘンリー王子がテレビ中継に映るのを阻止?
亡きエリザベス女王とフィリップ殿下の長女で、4人きょうだいの中でも国王と親しいとされる妹アン王女の座席は2列目で、ヘンリー王子はその真後ろの3列目に座っていた。この時、王女が着用していた羽根飾りが施された帽子が、王子の顔に丸かぶりとなるアクシデントが発生した。 戴冠式の間、王子の顔が羽根に遮られて完全に見えなくなる場面がたびたび発生し、「意図的に違いない」「良い仕事をした」「戴冠式のMVP」とネットを炎上させ、さまざまなミームを巻き起こした。 王室を離脱し、回顧録「スペア」やNetflixのドキュメンタリーで国王や王室批判を続けてきたヘンリー王子は、戴冠式で「冷遇」される可能性が高いと見られていただけに、「懲罰で、仕組まれたもの」だと一部メディアでも報じられる騒動となった。
ついに沈黙を破る
アン王女は、世界中が注目した羽根の真相について、1月18日に刊行されたロバート・ハーマンの新著『国王の作り方:チャールズ3世と現代君主制(The Making of a King: King Charles III and the Modern Monarchy)』の中で初めて言及。 「帽子について、『かぶったままにしていいですか?なぜなら、それはかなり大きな帽子だから』と私は言いました。そして、答えはイエスでした。そういうことだったのです。私の選択ではありませんでした」と述べ、故意ではなかったと明かした。王女本人の言葉を引用しながら、座席位置に関しても速やかに退場するためのものだったと説明。「ナンセンス」だと疑惑を否定した。
甥と叔母の関係は良好
会場では、笑顔で叔母と談笑する王子の姿もキャッチされていた。会話内容は不明だが、「腫物扱い」だった王子に自ら歩み寄り、声をかけたと伝えられている。 また、王子も著書『スペア』の中で「アンおばさんが出迎えてくれ、私は彼女に抱きついた」とエリザベス女王が昨年9月に逝去した際のバルモラル城でのアン王女とのエピソードを明かしている。王子は遅れて到着した自分を上階の女王の寝室まで案内してくれたと綴っており、叔母との関係は決して悪くなかったと見られている。
文:千歳香奈子