母親から「お前は失敗作だ」との暴言も 母親を殺害し遺体を遺棄した男 起訴内容を一部否認 検察は”殺意があった”とするも弁護側は傷害致死罪の適用を求める 男は母親の話になると法廷内で涙(山形)
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母親を殺害し、鶴岡市の高齢者施設内に遺体を遺棄した男の裁判員裁判がきょう始まりました。 【写真を見る】母親から「お前は失敗作だ」との暴言も 母親を殺害し遺体を遺棄した男 起訴内容を一部否認 検察は”殺意があった”とするも弁護側は傷害致死罪の適用を求める 男は母親の話になると法廷内で涙(山形) 男は「殺すつもりはなかった」と起訴内容を一部否認しました。 殺人と死体遺棄の罪に問われているのは東京都の会社役員榎本虎太郎被告(41)です。 起訴状などによりますと、榎本被告は去年の10月16日の深夜、東京都にある母親の萬里子さんの自宅で、萬里子さんの首を絞めたり、鼻や口を塞いだりして殺害し、 遺体を自らが経営する鶴岡市内の高齢者施設の敷地内に遺棄した罪に問われています。 きょうの初公判で榎本被告は起訴内容を一部否認しました。 深田倫寛「榎本被告は裁判長から起訴内容を聞かれると、『母を殺すつもりはありませんでした。殺意を否定します』と、落ち着いた声で話しました」 冒頭陳述で検察は榎本被告が犯行当時、萬里子さんの首を絞めたり手を口の中に入れた行為に触れ、殺意があったとしました。 一方弁護側は、過去に榎本被告が母の萬里子さんから虐待を受けていたことなどをあげ、当時は、榎本被告が運営する高齢者施設について萬里子さんから売却すると言われたことで口論になり、さらに、「お前は失敗作だ」などの自身やその子どもに対し暴言を言われたことで殺害してしまったとしました。 また、弁護側は首を絞めると死んでしまう可能性があることさえも認識できない 精神状態だったなどとし、傷害致死罪の適用を求めました。 裁判では、犯行当時、榎本被告に殺意があったのか。そして、榎本被告の刑の重さについて争われることになります。 深田倫寛 記者「法廷内での榎本被告は、母親の話しになると涙を流し、犯行当時の状況を振り返る時は、目を閉じ、うつむいた様子でした」 裁判員裁判はあすも開かれ、証人尋問などが行われます。
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