なぜ息子が「若年性認知症」に…日を追うごとに症状が進む息子に、父母の思いは…【漫画】
見た目は変わらないのに、どんどん記憶が薄れ、“自分が知らない”夫になってしまったら…? 時間や場所の感覚がなくなり、家族の顔でさえわからなくなる病「若年性認知症」を真っ向から取り上げ、SNSでも話題のコミックエッセイ『夫がわたしを忘れる日まで』(吉田 いらこ 著)から一部を公開します。 【漫画で一気に読む】若年性認知症で会社を辞めることに…息子の変貌に悲しみにくれる両親は
いつも通りの様子で家を出て、いつも通り電車を載ったはずなのに、突然降りる駅が分からなくなり、パニックになってしまった翔太が、途中の駅で下車してホームに座っていたところを、会社の人が偶然見かけて電話をくれたとのこと。
若年性認知症と診断されたあとも、なんとか仕事を頑張っていた翔太に突然訪れた限界。 彩はそんな翔太の様子を見て、「もういいよ」としか言うことができず…。
どうしたの 今 ちょっと働き方について考えててさ
近いうちに時短勤務からフルタイムに戻そうかなって え なんで?
…… 実は夫がいまの会社辞めることになりそうでさ…
え 初耳なんだけど 過労気味で体調崩しちゃってさ この先どうなるかわかんないし 私も働けるときに働いといたほうがいいかなって
確かにそれだと私も同じようにするかなぁ でもあんまり無理しないようにね うん みんな優しいからかえって弱音は吐きづらい
フルタイムで働くと言ったものの 私がいないときに翔太に何かあったらどうする? 陽翔に見てもらうわけにもいかないし
うちの両親は遠方で頼れないし、多分私ひとりじゃ無理だ こうなったらもう翔太の両親に頼るしかないか…
そんなに症状が…
…うん 彩とも話し合って仕事を辞めようと思っていて…
しばらくは平日何日か支援施設に通いながら再就職先を見つけようと思ってるんだ …そうか