寺井湯、復活オープン 33歳の神並さん継承
能美市内唯一の銭湯として6月に営業を終えた寺井湯が26日、復活を果たした。運営を引き継ぐ不動産業神並(かんなみ)大輝さん(33)=倉重町=が銭湯文化の継承へ一肌脱ぐとともに、多世代が交流できるにぎわいの拠点にしたいと意気込んでいる。 寺井町の寺井湯は1931(昭和6)年に創業し、近隣住民らに親しまれてきた。2代目の店主が高齢で後継者が不在のため6月5日に営業を終えた。常連で銭湯愛好家でもある神並さんが地元の銭湯を再興させようと、運営を引き継ぐことを決断した。 番台はフロント形式に改修し、休憩スペースを設けた。天然地下水をまきで沸かす方式で、薬風呂や気泡風呂など四つの浴槽とサウナはそのまま残した。キッチンカーなどの催しも企画する予定で、神並さんは「多くの人に親しまれる銭湯づくりに励みたい」と話した。 入浴料金は大人(高校生以上)490円、小学生130円など。