【光熱費】今のアパートは「水道代」が高い気がします。請求書をよく見ると「上水道」「下水道使用料」と書かれています。前の物件では「下水料」なんて払っていませんでしたが、どういうことなのでしょうか?
水道代の請求書を見て、上水道と下水道の違いに疑問を持ったことがある方もいるでしょう。また、地域によって水道代に差があることに驚いたこともあるかもしれません。 本記事では、水道代の料金の仕組みや上水道と下水道の違い、地域ごとの水道代の平均について詳しく説明します。水道代について疑問がある方は、ぜひ参考にしてください。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
水道代の仕組み
水道代は、「基本料金」「従量料金」「消費税」の3つで構成されます。基本料金は、メーターの口径によって異なり毎月定額で支払います。従量料金は、水の使用量に応じて支払う金額です。 水道は自治体単位で管理されているため、居住地域によって料金設定が異なる場合があります。また、一部の賃貸マンションやアパートでは、水道代が共益費に含まれている場合もあります。 ■上水道と下水道使用料 上水道とは、蛇口から出る水のことで、飲むこともできます。厚生労働省が管轄し、厳しい基準を設けて浄水場でろ過や消毒処理を行い、各家庭や施設へ供給されています。 下水道は、生活・産業排水や雨水などの汚水を水処理センターで処理し、きれいな水にして海や川に排出します。国土交通省が管轄しており、この処理にかかる費用などを下水道利用者である市民が負担するのが下水道使用料です。料金は、汚水の排出量に応じて決まります。
水道代の平均
総務省統計局の「家計調査年報(家計収支編)2023年」によると、1ヶ月あたりの水道代の平均額は、単身世帯が2239円、二人以上世帯が5106円でした。また、単身世帯の地域別で1ヶ月あたりの上下水道料の平均額は、図表1のとおりです。 【図表1】
※総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯 2023年」をもとに筆者が作成 図表2は、二人以上世帯の地域別の水道代です。単身世帯よりも地域が細かく分かれています。 【図表2】
※総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2023年」をもとに筆者が作成 1ヶ月あたりの水道代は、単身世帯で2000~2600円程度、二人以上世帯で4000~6300円程度です。平均額を把握することで、現在の水道代が高いのか安いのかを判断しやすくなるでしょう。