【B1クラブ展望/茨城】各ポジションに期待の戦力…まずは開幕好スタートを切りたい
昨シーズンは指揮官の途中交代や外国籍選手の入れ替えなどがありながらもB1に生き残った。10周年を迎える2024-25シーズンの茨城ロボッツは、新体制を敷いて逆襲を狙う。 【動画】【ハイライト】B1昇格後、初めて千葉Jから勝ち星ゲット! 新ヘッドコーチには、アシスタントコーチから昇格したクリス・ホルム氏が就任。引き続きポジションに捉われないスピーディなバスケットを展開する中でも、昨シーズンB1ワーストを記録した失点数(平均86.6点)を改善できなければ再び苦しい1年を過ごすことになる。 新加入ながらWキャプテンの1人に就いた長谷川暢には、秋田ノーザンハピネッツで培った激しいディフェンスで茨城の守備に変化をもたらしてほしい。ゴール下の守りでは、アジア特別枠としての加入した210センチのサン シャオがリムプロテクターとして存在感を示せるか。 ガード陣ではモサク ダミロラにも注目。昨シーズンはケガに泣いた若き大型ガードには、持ち前の身体能力を発揮して攻守において起爆剤となる活躍に期待だ。選手層の底上げには駒沢颯、遠藤善、浅井修伍の3選手が、中村功平と鶴巻啓太からポジションを奪うパフォーマンスを披露しなければならない。 12勝を挙げるにとどまった昨シーズンは、開幕10連敗という悪夢のスタートだった。B1の高みに行くためにはシーズン中での成長も不可欠だが、まずは好発進をきって波に乗れるかがチームの運命を左右しそうだ。
■KEY PLAYER/SF・PF #0 ロバート・フランクス
昨シーズンは守備に大きな課題を残した茨城だが、オフェンスでも2022-23シーズンから約4点減少する平均76.3点。2ポイント成功率はB1で2番目に低い48.6パーセントと振るわなかった。 新たな得点源を担うのは、チームにとって縁起の良い「ロボ」の愛称を持つロバート・フランクスだ。昨シーズンは名古屋ダイヤモンドドルフィンズで平均18.1得点7.7リバウンドの活躍。開幕から躍動したものの、シーズン途中のケガで不完全燃焼に終わった。 今オフはフェニックス・サンズの一員としてNBAサマーリーグに出場。“完全復活”への狼煙をあげた。自身2度目のBリーグでは内外からスコアを量産し、茨城の新エースに君臨する。 文=小沼克年
BASKETBALL KING