インド北部で深刻な大気汚染 続けば住民の寿命5年縮む?
【ニューデリー共同】首都ニューデリーを含むインド北部で深刻な大気汚染が続けば、住民の寿命は5.4年短くなる―。こんな調査結果を米シカゴ大エネルギー政策研究所が25日までにまとめた。インドは経済成長と環境対策との両立が急務となっている。 報告書によると、インドでは2022年、微小粒子状物質「PM2.5」の汚染濃度が21年より改善。気象条件が良好だったためとみられるが、それでも健康への負荷は高く、この状況が続けばインド全体では3.4年、北部に限ると5.4年寿命が縮むと予測した。 ニューデリーや近郊では例年、気温が下がる11~2月ごろに大気汚染が悪化する。