金融庁、きらやか銀再建支援へチーム設置-公的管理のじもとHD傘下
(ブルームバーグ): 金融庁は10日、公的資金注入先のじもとホールディングス(HD)傘下にあるきらやか銀行(山形市)の経営改革を支援するため、田部真史銀行第二課長をリーダとするチームを設置したと発表した。
監督局に設置した「地域銀行経営モニタリング・アドバイスチーム」のメンバーには同局幹部に加え、金融庁参事を務める東日本銀行の大石慶之会長も加わる。金融庁によると、きらやか銀の取締役会や経営会議にオブザーバーとして参加し、課題などについて経営トップに助言や問題提起を行うことが考えられるという。
じもとHDの前期(2024年3月期)決算は、きらやか銀が244億円の赤字を計上したことを主因に2期連続の最終赤字となり、無配に転落した。この結果、整理回収機構が63%超の議決権を保有し、実質的な公的管理下に置かれている。
きらやか銀は9日、経営責任を取って辞任する川越浩司頭取の後任として、西塚英樹取締役が9月に就任する予定だと発表していた。
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