【Bリーグ注目移籍選手/外国籍編】主軸を担うプレーヤーが新天地へ…“Mr.トリプルダブル”はB2参戦
Bリーグ2024-25シーズンは10月3日に行われる群馬クレインサンダーズvs広島ドラゴンフライズの一戦で幕を開ける。日本代表選手の移籍や渡邊雄太(千葉ジェッツ)のBリーグ参戦など、盛り上がりを見せたストーブリーグから新天地を選んだ外国籍選手をピックアップした。 文=吉川哲彦
■コティ・クラーク(島根スサノオマジック)
2シーズン過ごした名古屋ダイヤモンドドルフィンズに続き、三遠ネオフェニックスでプレーした昨シーズンも得点源の役割を果たし、チャンピオンシップ進出に大きく貢献。機動力とペイントエリアでの力強さ、3ポイントシュートの正確性を誇り、常にチームのファーストオプションを任されてきたスコアラーであると同時に、昨シーズンは1試合平均4.8アシスト1.2スティールという数字も残すなど、オールラウンダーとしての評価も年々高まる一方だ。外国籍選手2人が入れ替えとなり、昨シーズン逃したチャンピオンシップへの返り咲きに向けて仕切り直しとなる島根としても、クラークには大黒柱としてのフル回転を求めているに違いない。
■カイ・ソット(越谷アルファーズ)
220センチの高さとそのサイズに見合わない俊敏性で、将来はフィリピン代表を背負うであろう逸材。2022-23シーズン途中からプレーしているBリーグでは故障に悩まされた時期もあったが、昨シーズン途中に横浜BCに期限付移籍すると、1試合平均12.8得点6.4リバウンドと、その潜在能力の一端を垣間見せた。B1初年度を迎える越谷の挑戦は、得点源であるLJ・ピークの新たな相棒として、ソットの出来が大きなカギを握る。これは、ソット自身のキャリアにおいても価値のあるものとなるだろう。高卒でプロとなったため、まだ22歳という若さ。ソットが試合を重ねるたびに成長し、大ブレイクを果たすことが、越谷が旋風を巻き起こすための必要条件だ。
■キーファー・ラベナ(横浜ビー・コルセアーズ)
ソットに代わる新たなアジア特別枠選手。フィリピン代表ではキャプテンを務めたこともあり、「FIBAバスケットボール ワールドカップ 2023」でも主力としてプレーしたラベナは、誰よりも勝利への執念にあふれる勝負師だ。3シーズン在籍した滋賀レイクスではB2降格という苦汁も味わったが、昨シーズンもその闘志と強烈なリーダーシップでチームを引っ張り、1年でのB1復帰を果たす立役者の1人となった。得点とアシストで計算できるガードであり、河村勇輝(メンフィス・グリズリーズ)が抜けた影響が懸念される横浜BCにとって不可欠な存在となるだろう。コートを離れれば、笑顔が魅力的なナイスガイ。横浜BCでも多くのファンを惹きつけ、コート内外で貢献度の高い選手となることは間違いない。