話題作に次々出演!小野花梨、難しい役でもひたむきに挑戦「一生懸命って人の心を動かすパワーがある」
監督から「太陽であれ!」と演出されて
2024年3月1日(金)に公開される映画『52ヘルツのクジラたち』に出演。“52ヘルツのクジラたち”とは、他のクジラが聞き取れないほど高い周波数で鳴く、世界で1頭だけの孤独なクジラのこと。その声なき声に耳をすませてくれる相手がきっといると思わせてくれる作品。過去と現在を交差させながら物語を紡いでいく。 かつて家族に虐待され、人生を搾取されていた主人公・貴瑚(杉咲花)は、心に深い傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家へと移り住んできた。その街で、虐待され、声を出せなくなった「ムシ」と呼ばれる少年(桑名桃李)と出会った彼女は、見すごすことができず、一緒に暮らしはじめることに…。 小野さんは、会社の先輩・岡田安吾(志尊淳)とともに、虐待され生きる気力も失っていた地獄のような日々から貴瑚を救い出す親友・牧岡美晴を演じている。ネグレクト、ヤングケアラー、トランスジェンダー…さまざまな要素が含まれているこの作品で、美晴は救世主のような存在。 ――小野さんが演じた美晴は、本当に救いです。義父の介護を強いられ、夢も希望もなく地獄のような日々を送っていた貴瑚を安吾とともに救い出し、絶対に見捨てない。美晴のような人がいたら…と思わせる存在ですね。 「ありがとうございます。私はもともと原作の大ファンで、映像化されるずっと前に原作を読んでいて、好きすぎていろんな人に配り歩いたほどでした。 演じさせていただいた美晴はとにかく強くたくましい明るいエネルギーに満ちた子で、成島監督からは『美晴は太陽であれ!』と何度も演出していただきました。映画の中で一瞬でも救いになれる瞬間があったなら、とてもホッとします」 インタビュー中の姿にも天性のリズム感の良さが感じられ、とても自然体でチャーミング。明るい善人からシリアスな難役までどんな人物を演じても違和感なく見事に馴染み演じ切る。多くの映画監督から「いまもっとも仕事をしてみたい女優」として名前があがるのも頷ける。今後も出演作品が目白押しの楽しみな逸材。(津島令子) ヘアメイク:森下奈央子 スタイリスト:髙橋美咲(Sadalsuud)