お風呂に浸かると出る声は「はぁ~・ふぅ~・あぁ~」のどれ?実は、体が『出したほうがよい』と反応している…!? 冬の入浴法のポイントを徹底解説
「はぁ~」と声は出さないまでも、お風呂に入ったらゆっくりと深呼吸をすることが大切と言えそうです。 ■4人に1人がヒートショックの危険性あり?正しい「かけ湯」の仕方とは 続いては、浴槽に入る前に行う「かけ湯」に関する調査です。 かけ湯はお湯に浸かる前に体の汚れを落とすだけでなく、熱いお湯に体を慣らし、血圧の急上昇を防ぐ役割があります。 そこで、「最初にかけ湯をするのは体のどの部位?」という質問に対し、「肩から腕」(46.5%)が最も多く、「足」(22.1%)、「腹から下」(13.9%)と続く結果となりました。 注目したいのが、上記の「腹から下」に加え、「首から腹」、「背中から腰」などを合わせて4人に1人が「体の中心部分」からかけ湯をしているということです。 しかし、早坂教授は、お腹など体の中心部分からかけ湯をすると、ヒートショックのリスクが高まると指摘しています。 そもそも、ヒートショックとは入浴時に温度が急激に変化することで、血圧が大きく変動し、失神したり、脳卒中や心筋梗塞などの症状を引き起こすこと。 特に気温が下がる冬は、体の中心部からかけ湯をしてしまうと体温の変化で急激に血圧が上がり、ヒートショックを引き起こす可能性があるということです。 そのため、足などの末端からかけ、徐々に体温を上げることが大事なんです。 ■熱い湯 vs ぬるい湯 “道後”の熱~いお湯に入る時の注意点は? 温泉の温度の好みについては、「ぬるい温泉」派(51.1%)と「熱い温泉」派(48.9%)でほぼ拮抗しました。 早坂教授によると、「よりリラックス効果を高めるにはぬるいお湯がおすすめ」だということです。 また、入浴時間の目安は「額に汗がにじむまで」。額に汗がにじむころには体温は0.5~1.0℃上昇していて、血流も良くなっているので、入浴の効果がしっかり得られているサインだということです。 ところで、愛媛の道後温泉には「道後温泉本館」「別館 飛鳥乃湯泉」「椿の湯」の3つの施設がありますが、いずれもその温度は42℃と少し高め。せっかく訪れたとしても、すぐにのぼせてしまう可能性もあります。
そこで、のぼせないためのコツとして早坂教授は「分割浴」を提唱しています。 長時間連続でお湯に浸かり続けるのではなく、額に汗をかいたら少し休憩してまた入る、ときおり水分補給を挟む、という風に小刻みに入浴することで、より長く温泉を楽しむことができるということです。 寒さが本格化するこれからの季節、入浴時はヒートショックを防ぎつつ、リラックス効果を最大限引き出せるよう、こうした点を意識してみてはいかがでしょう。
あいテレビ