A1級へと返り咲いた尾上雅也

　昨年11月から今年の4月までの前期で稼いだ勝率によって7月から新たなランク付けとなる。トップクラスであるA1級にすぐさま返り咲いた1人が埼玉支部の成長株・尾上雅也（29）。舟券作戦においても、ぜひとも覚えておいた方がいい。 　「一度、A1級（前々期）に上がったことがあったので、A1級に戻らないといけないという思いでやっていました」 　前期はA2に降級となったが、やはりボートレーサーとして最上級のA1に身を置いてこその思いで奮闘。その最たる結果として2月平和島では、昨年5月の地元・戸田での初優勝以来となる2度目の優勝を達成した。今年初VをきっかけにA1級に復帰してみせたのだ。 　「大敗する時もあったけど、獲れる時にしっかりと獲っていきました。大崩れのないようにと。今は季節の変わり目で難しくなっているけど、ペラもまずまず合わせられていますね」 　レース面、調整面がうまくかみ合って、来期へのA1級キープへ、5月尼崎→6月まるがめと2節連続のファイナル進出を決めてリズムを上げている。 　「昨年の下関ヤングダービーでG1に初めて出場したけど、やっぱり周年で普通に走れるようになりたいですね」 　さらなるステージアップへ、よりいっそうの勝率アップを狙って猛アピールする構えだ。 　「食事を制限することなく、普通に食べて体重を維持できているところも、いいことだと思っています」 　ストレスなく、日々を過ごせているのも精神的にプラスとなっているようだ。 　休日には、しばしば出雲大社に出かけるとのこと。「A1級に戻れたのも出雲大社の御利益があったのかもしれないですね」 　オフの過ごし方も、なかなか味わい深い。このままA1級をキープしていきたい。 　▼尾上雅也選手の今後の日程…25～28日の江戸川一般戦、7月4～9日の平和島G3企業杯、同20～26日の若松一般戦。 　◇尾上　雅也（おのうえ・まさや）1994年（平6）10月24日生まれ、埼玉県出身の29歳。119期生として2016年11月に地元の戸田一般戦でデビュー。23年5月戸田一般戦で初優勝。通算1500走251勝、18優出2V。同期に井上忠政、黒野元基、西橋奈未らがいる。1メートル70、血液型A。