【高校サッカー岩手全力応援】難敵を撃破し、ようやく掴んだ全国の切符「専大北上」を応援したい5つのこと
4.CBを中心とした堅い守り
専大北上は、堅い守りから縦に速く、サイドを使った攻撃が特徴です。岩手大会では、遠野・盛岡商など県内の強豪校と対戦しましたが、4試合でわずか1失点と鉄壁の守備が光ります。 小原監督は「ことしのチームは力のある代ではなかったが、1年で大きく成長した。成田と伊藤のCBに安定感が生まれたことが大きいし、全国レベルの強豪校が揃うプリンスリーグでも失点数が少なかったのは自信に繋がった」と話します。
5.昨年の悔しさを糧に成長を遂げたキャプテン
中心は、対人の強さとフィードの質を武器にする守りの核でキャプテンの成田大悟選手(キャプテン)です。 昨年は2年生ながらセンターバックとしてスタメン出場するも、決勝の遠野戦でマークを剥がされ、痛恨の失点。その1点で全国大会出場を逃しました。 雪辱を誓う成田選手は新チームでキャプテンに。「自分がチームの犠牲になる」と、嫌われても良い覚悟で、仲間に接しました。時には涙を流しながら強く当たったこともありましたが、すべては選手権で勝つため。 迎えた11月の全国高校サッカー選手権岩手大会決勝。ロースコアの激闘はPK戦の末、最後は自らの足で全国の切符を手繰り寄せ、目に涙を浮かべて喜びを分かち合いました。 優勝インタビューでは「去年は自分のところで失点してしまい先輩たちに申し訳ない気持ちがあった。この1年間、去年の3年生への恩返しのために優勝を届けたいという思いでやってきたので勝てて良かったです」とコメント。 次に見据える先は、岩手県勢として盛岡商以来18大会ぶりの全国制覇。去年涙をのんだ先輩たちへ、感謝の思いを込めて挑みます。 専大北上の初戦は12月29日に行われる高知代表・高知高校との1回戦。選手全員初めての選手権全国大会の舞台で、まずは学校として5大会ぶりの初戦突破を狙います! (取材・文 高校サッカー選手権民放43社/テレビ岩手)